fbpx

決算で株価下落「信越化学工業」今こそ買い?長期投資家が注視すべきリスクと成長性=元村浩之

長期投資の視点

総じて今回の決算は、特にVCR市場の市況悪化がどこまで続くのかという一抹の不安を覚えるものでした。

信越化学工業は日本を代表する超優良企業であることは間違いありません。現在の評価が低迷しやすい局面で、少しずつ買い増しを進めることは1つの手段です。北米住宅市場や半導体市場が回復した際の業績の爆発力は非常に大きいと見られます。

一方で、足元の状況は改善が見通しづらいのが現状です。上昇気流に乗っている他の企業も多数存在するため、わざわざ優先的に信越化学工業を選択する必要はない、という考え方もできます。AIの誕生をはじめとする大きな変革が同社の主力事業に影響を与えている時期であり、長期投資家としては、今後の塩化ビニル樹脂、シリコンウェハー、および電子材料の市況感を注視していく必要があります。


つばめ投資顧問は、本格的に長期投資に取り組みたいあなたに役立つ情報を発信しています。まずは無料メールマガジンにご登録ください。またYouTubeでも企業分析ほか有益な情報を配信中です。ご興味をお持ちの方はぜひチャンネル登録して動画をご視聴ください。

※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。

【関連】なぜバフェットは「守り」に入る?現在の株価は高すぎ?長期投資家が注視すべき市場のシグナル=栫井駿介

image by: Piotr Swat / Shutterstock.com
1 2 3

バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2025年11月4日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問

[無料 ほぼ 平日刊]
【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー