意外なドル高はあるか？利上げ観測再燃のカギ握る3月米雇用統計に注目＝藤ノ井俊樹

「米雇用統計」2017年ここまでのまとめ

2017年に入ってからの「米雇用統計」の結果をまとめてみました。

【非農業部門雇用者数】

2016年12月：+15.7万人
2017年1月：+23.8万人
2017年2月：+23.5万人

【失業率】

2016年12月：4.7%
2017年1月：4.8%
2017年2月：4.7%

1月発表の2016年12月の雇用者数は、目安となる20万人を下回っていますが、その後は順調に回復傾向にあることが見てとれます。失業率も最低レベルで推移しており順調といえそうです。

FRBが利上げを判断する際にもう1つ重要視していると言われているのが、「平均時給」です。2017年に入ってからの推移をみると…

【平均時給（前月比）】

2016年12月：0.4%
2017年1月：0.1%
2017年2月：0.2%

1月は伸び悩んでいますが、前月比でマイナスになることなくこちらもおおむね好調に推移。先日の利上げは、トランプ大統領の政策に配慮したと言われることもありますが、数字の上でも順当と言えそうです。

「3月米雇用統計」の発表は今週末7日の予定です。予想を上回れば利上げ観測の再燃からドル買いと言われていますが、さて、どうなるでしょうか。

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