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15日の香港市場概況:反落、米株安や中国景気の先行き不安を警戒

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週明け15日の香港市場は反落。主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比347.91ポイント(1.34%)安の25628.88ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が161.65ポイント(1.78%)安の8917.70ポイントと反落した。

前週末の米国市場でハイテク株が売られた流れを受け、香港市場でもテクノロジー関連銘柄に対する割高感が意識された。加えて、中国が発表した11月の経済指標が市場予想を下回り、消費や内需の弱さを示したことが景気先行き不安を強めた。こうした複合的な要因から投資家心理は冷え込み、リスク回避姿勢が強まった。一方、中国当局による景気対策への期待感は根強く、指数の下値は限定的だった。

ハンセン指数の構成銘柄では、テクノロジー・通信セクターの下落が目立ち、SMIC(0981/HK)が4.43%安、バイドゥ(9888/HK)が5.79%安、カゥアイショウ(1024/HK)が4.45%安、シャオミ(1810/HK)が2.61%安などが軟調。米国市場でのハイテク株安の流れを引き継ぎ、投資家のリスク回避姿勢が強まった。加えて、中国の11月経済指標が振るわず、内需低迷による成長鈍化懸念が同セクター全体に波及した。

医薬・バイオ関連も売りに押され、ハンソウ・ファーマ(3692/HK)が7.58%安、イノベント(1801/HK)が4.05%安、ウーシー・バイオ(2269/HK)が3.29%安などが下落。医薬分野における政策不透明感が重しとなった。また、自動車・消費関連ではジーリー(0175/HK)が3.15%安、アリババ(9988/HK)が3.57%安といった下げも目立ち、景気減速を懸念した売りが広がった。

反面、保険・生活関連セクターには買いが入り、リーニン(2331/HK)が5.43%高、ニューオリエンタル(9901/HK)が2.81%高、AIAグループ(1299/HK)が2.09%高が堅調。年末に向けた需要回復観測や一部報道による政策期待が支援材料となった。金融関連では平安保険(2318/HK):2.35%高が買われ、個別に堅調な動きを示した銘柄も見られた。

中国本土市場も反落。主要指標の上海総合指数は前営業日比0.55%安の3867.92ポイントで取引を終了した。

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