ホンダ株は今買うべきか?
ここからは、今ホンダ株は買いなのかを考えていきましょう。
▼株式指標では、PBR(株価純資産倍率)0.4倍以下と過去の安値を割り込む水準にあります。

出典:IRBANK
ただし、これは今回の巨額損失計上前の自己資本をもとにした数値です。
最大2兆5,000億円の損失が計上される可能性がある一方、過去最高だった2024年3月期の純利益は1兆1,000億円。資本が大幅に減少する可能性も十分あります。
目先の注目点と投資判断
SHMについては、ホンダ・ソニー・SHMの3社で事業見直しを行うと発表済みです。今後も方針発表が続く可能性が高いですが、それだけで株価が上昇する公算は低いでしょう。
本格的な株価上昇には「HEV拡販の目処がつくこと」が必要です。
日産と比較すると、事業ポートフォリオが厚く、時間をかけて立て直しを進められるため、回復の確度は相対的に高いと考えられます。ただし、目処がつくまでに相当の時間がかかる可能性もあります。
そのため、今から買いを入れると、上昇までに時間がかかり、他の投資機会を失うリスクがあります。資金効率を考えるのであれば、今後の動向を見極めてから買い付けを行う方が無難でしょう。ポートフォリオへの組み入れを検討するなら、HEV拡販の進捗を確認してからでも遅くありません。
まとめ|ホンダ(7267)株価見通しのポイント
26年3月期に上場来初の赤字転落が見込まれ、最大2兆5,000億円の損失計上を予定しているホンダ。これは、トランプ政権によるEVへの逆風もあって、EV戦略を大転換した結果によるものです。
営業利益率18%を誇る二輪事業と金融事業が、四輪回復までの下支えとなる点は心強いです。ただし、業績回復のシナリオはHEV拡販にかかっており、時間がかかる可能性が高いのも事実。足元では、拡販の目処が立つのか動きを注視し、買いタイミングを慎重に検討するのが賢明です。
本記事は日本投資機構が運営する金融メディア『INVEST LEADERS』からの提供記事です。
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