医療事務で最大手のニチイ学館との談合のニュースが話題となったソラスト。株価が大きく下落しましたが、この下げははたして買いなのでしょうか?(『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』栫井駿介)
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経営を立て直した社長は、スタンフォードMBAのエリート
医療事務受託で業界2位を誇る
ソラスト<6197>は、医療事務受託および介護事業を行う会社です。
医療事務では、ニチイ学館<9792>に次ぐ業界2位の地位を誇ります。この2社で業界全体の8割のシェアを誇るほど圧倒的です。
盤石の医療事務受託事業が生む豊富な利益を介護事業のM&Aに投入
高齢化が進む日本において、医療はまだ成長分野です。非効率な経営を行っている病院も多く、拡大余地も十分に残されています。経済の堀にも恵まれた、有望な事業と見ることができるでしょう。
同事業の営業利益率も高く、直近で11%を記録しています。営業利益の大半をこの事業から生み出しています。
これだけでも十分優良企業に見えますが、まだ野心があります。それは、介護事業の拡大です。M&Aを駆使し、医療以上に成長の見込める分野での拡大を目指しています。
医療事務受託事業が生んだ豊富なキャッシュを、成長分野の介護事業へのM&Aに充てる、成長企業としては理想的なスタイルを取っています。経営戦略の教科書として絵に描いたような展開です。
Next: ソラストが成長企業として理想的なスタイルである理由とは?
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