日本ではクラウド型への転換が遅れているといわれていますが、実際はどうなのでしょうか。今日の記事では、グループウェアを販売するサイボウズを取り上げます。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)
※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2019年4月25日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
サイボウズ、kintoneほか4つのサービスを展開
Q. サイボウズの売上におけるクラウド比率は?
我々の世代であれば、サイボウズという名前は聞いたことがある人がほとんどだと思いますが、もしかすると若い人はあまり聞いたことがないかもしれないので、どんな会社なのか簡単に説明したいと思います。
企業理念がここに書かれているように、チームワークを改善するためのグループウェアなどのソフトを販売する会社です。
主な製品はこちらにある通り、会社名でもあるサイボウズという名前がついたサイボウズ Office、大企業中規模企業向けのグループであるGaroon、業務アプリを構築できるkintone、メール共有システムのメールワイズという、4つのプロダクトとなっています。
いずれの商品も、チームワークやグループワークを円滑にするためのプロダクトです。
サイボウズは歴史の長い会社で、現代のようにクラウドが流行する前から、サーバーサイドのソフトウェアを販売していました。当時は今で言うところのSaaSのように、月額課金でソフトウェア販売するのではなく、サーバーにインストールする形のパッケージソフトウェアを販売していました。
サイボウズはここ数年間で、パッケージソフトウェアの販売という形態から、月額課金型のサブスクリプション片方ビジネスモデルを大きく転換することに成功しました
今日はそのサイボウズの、クラウド型サブスクリプション型への転換成功事例をしっかり勉強したいと思います。
※参考:サイボウズ株式会社 2018年12月期 (第22期)決算 2019年度 (第23期)事業戦略説明会
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