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ファーストアカウンティング株式会社×フィスコアナリスト山本泰三対談動画文字起こし(2)

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ファーストアカウンティング<5588>

■企業説明、質疑応答
▲フィスコ 高井
それでは、まずは、森様に企業説明を実施いただきます。山本さんも適宜気になる点などございましたらお話しいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

■ファーストアカウンティング 森様
ありがとうございます。ファーストアカウンティング株式会社の森でございます。それでは、弊社の概要についてご説明申し上げます。

弊社は今年で設立10周年を迎えますが、一貫して「経理に特化したAI」を提供している点が大きな特徴です。特に大手企業様への導入や、会計ソフトベンダー様へのOEM提供を非常に得意としております。

●フィスコ 山本
ありがとうございます。ここで1点お伺いしたいのですが、御社は「AI企業」なのか、それとも「SaaS(サービスとしてのソフトウェア)企業」なのかという議論が市場でもなされることがあるかと思います。改めて、自社をどのような企業体であると定義されていますか。

■ファーストアカウンティング 森様
弊社は創業時からAIエンジニアと共に歩んでまいりました。その意味でも、私たちのアイデンティティは「AIの会社」であると考えております。特に「エンタープライズAI」という、企業の基幹業務を支えるAI領域に特化して事業を展開してきましたので、自認としてはAI企業という認識が強いですね。

●フィスコ 山本
ありがとうございます。そもそも、「経理」という分野にAIで挑戦しようと思われたのでしょうか。

■ファーストアカウンティング 森様
私にとって弊社は2社目の起業となります。1社目では、全国の食品メーカーや卸業者、農家、漁師の方々から直接買い付けを行うeコマース事業を運営していました。その際、毎月膨大な数の請求書を処理する必要があったのですが、中小企業間の取引における請求業務の実態は、非常に過酷なものでした。
毎月月初になると、「入金はまだか」という督促の電話が鳴り止まないのです。相手方にとっても死活問題ですから、非常に緊迫したやり取りになります。これは精神的にも非常に辛い仕事の一つでした。なぜこうしたトラブルが起こるのかを分析したところ、大きく分けて3つの原因があることが分かりました。
一つ目は、先方の送り忘れです。「入金がまだだ」と仰っているご本人が、実は請求書を送り忘れていたというケースです。
二つ目は、弊社の社内フローの問題です。当時、オフィスから車で2時間ほど離れた場所に倉庫拠点がありましたが、商品を受け取る際に同梱されている「納品書兼請求書」の扱いが課題でした。現場のアルバイトスタッフはマニュアル通り、納品書として倉庫内に保管していたのですが、それが経理部門まで回ってこず、結果として支払いが漏れてしまうということが起きていました。
そして三つ目は、純粋な入力ミスです。経理担当者がオンラインバンキングで振込操作をする際、紙の請求書を見ながら口座番号を打ち間違えてしまう。本人は振り込んだつもりでも、後から「組み戻し(エラーによる返金)」になってしまい、支払いが完了していなかったのです。
これらすべての原因を辿ると、結局のところ「請求書が紙であること」に行き着きます。
そこで創業前、複数のERPベンダーや会計ソフトベンダーを回り、「お金を払うので、こうした課題を解決する仕組みを作ってほしい」と直談判しました。しかし、当時はどこへ行っても「そんなことは不可能だ」と笑われてしまったのです。それが、自らAIの力でこの領域を変えようと決意した原点になりました。
当時、ベンダーの方々に相談しても「OCRには30年以上の歴史があるが、精度の問題で実用化は難しい。すでにやり尽くされた分野だ」と、とりあえげてもらえませんでした。私自身も一度は「やはり無理なのか」と諦めかけました。
転機が訪れたのは、今から約11年前のことです。アメリカの西海岸を訪れた際、テスラやグーグルが開発を進めていた「自動運転テクノロジー」を目の当たりにしました。そこで驚かされたのが、彼らが課題を解決するために「AI」を駆使していたことです。
具体的には「コンピュータビジョン」と呼ばれる、いわば人間の右脳のような役割を果たすAI技術です。カメラで捉えた画像から、どこに人がいて、どこに車がいるのかを瞬時に判別する。このテクノロジーを応用すれば、請求書や領収書のデータ化も可能になるのではないか。テスラの自動運転と同じ仕組みを会計の世界に持ち込む。これが、ファーストアカウンティング創業の大きなきっかけとなりました。
最初は、私自身の起業経験における「支払いのトラブルを解決したい」という個人的な悩みからスタートしました。しかし、実際に事業を始めてみると、入金の遅れで督促を受けたり、手入力のミスに悩まされたりしているのは、私一人ではないことが分かりました。
会計ソフトを利用している多くの中小企業はもちろん、膨大な処理件数を抱える大企業においても、全く同じ課題が放置されていたのです。自分の悩みを解決しようと模索した結果が、実は社会全体の大きなニーズと合致していた。これが、弊社の成長を支える原動力となっています。

●フィスコ 山本
ありがとうございます。背景が非常によく分かりました。では、具体的に「どの業務を」「どのように」AIで置き換えているのか、具体的な活用シーンについて詳しくお聞かせいただけますか。

ファーストアカウンティング株式会社×フィスコアナリスト山本泰三対談動画文字起こし(3)に続く
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