フルハシEPO<9221>
■決算を受けてのフィスコアナリストコメント
・バイオマテリアル事業(木質バイオマスのリサイクル)は売上の7割を占める主力事業である。木質廃棄物から木材チップを生産し、紙パルプや木質繊維板等の原料、石油の代替となるバイオマスエネルギーとして有効活用を行っている。解体現場から発生した家屋の解体材や、物流現場等で使用されなくなった廃棄パレット等の木質廃棄物のリサイクルを受託し、同社の工場にて、木材チップに加工・製造を行うものである。
売上構成比で2割弱を占める資源循環事業(建設副産物のリサイクル)は、オリジナル分別コンテナ「F-con」の提供と独自の回収システムにより、「コスト削減」「現場美化」「再資源化率向上」を提案し、顧客のゼロ・エミッション推進をサポートしている。独自に開発した廃棄物情報管理システム「エリオット」は、廃棄物や収集運搬、リサイクル内容の情報を一元管理することにより、排出事業者からの依頼に迅速に対応することが可能となっている。「エリオット」は電子マニフェストシステム(JWNET)と連動しており、排出事業者の入力作業や手間を削減し、業務の効率化に貢献している。
・2026年3月期連結業績は、売上高が前期比6.7%増の100.07億円、営業利益が同1.9%増の11.74億円、経常利益が同18.0%減11.74億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.8%減の8.90億円となった。売上高、営業利益は過去最高を更新した。着実な設備投資による成長基盤の構築と、収益構造の安定性・底堅さが改めて実証されたと言えよう。
部門別にみると、バイオマテリアル事業が量的拡大と付加価値化により売上高は前期 7.1%増の73.36億円、営業利益が同3.1%減の10.57億円となった。資源循環事業は新規顧客獲得やインナーシェアアップ等により売上高は同6.8%増の16.99億円、営業利益は同24.4%増の0.89億円となった。その他事業は環境コンサルティングサービスの伸長により売上高は同0.7%増の13.14億円、前期損失を計上した営業利益は同0.35億円の黒字転換となった。
なお経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が減益となった要因は前期に営業外収益に計上した保険解約返戻金1.95億円の一巡によるものである。
・2027年3月期連結業績の会社予想は、売上高が前期比8.1%増の108.23億円、営業利益が同9.6%増の12.87億円、経常利益が同6.9%増12.55億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.1%増の8.91億円を見込む。
・2026年3月期業績を受けて2028年3月期を最終年度とする中期経営計画の見直しを行った。背景としては、当初の事業環境(建設費や物流費の上昇等)が変化し、工場設計や開設エリアの見直しの対応および工期の長期化等によって、新設工場の許認可取得時期に一部 遅延が発生しているためである。中期経営計画の期間を2年延長し、最終年度の数値目標を見直すこととなった。新たな計画「Fuluhashi Sustainable Plan 2030」の定量目標は、最終年度2030年3月期の売上高140億円、営業利益25億円、営業利益率17%、ROE15%超、連結配当性向35%以上(累進配当)である。
・持続的な成長と中長期的な企業価値向上のため、安定的・継続的な株主還元を実施する方針である。現中計期間は累進配当を基本とし、連結配当性向は35%以上を目安とする。また新たに株主優待制度を新設。対象の株主(所有株数200株(2単元)以上)に対し、初回基準日を2026年3月末日として 、年間合計10,000円分のデジタルギフト(R)を進呈する。
フルハシEPO株式会社:2026年3月期決算説明会文字起こし(2)に続く
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