■要約
ファブリカホールディングス<4193>は、法人向けSMS(ショートメッセージ)配信サービス「メディアSMS(2026年5月より「オーロラSMS」に改名)」と自動車販売業務支援システム「symphony(シンフォニー)販売管理」を主軸に、「変化を好機と捉え、新たな価値を創造し、広く社会に貢献する」をミッションに掲げ、テクノロジーによる社会課題の解決に取り組んでいる。1992年創業、本社所在地は東京都港区である。
1. 2026年3月期の業績概要
2026年3月期の業績は、売上高10,567百万円(前期比14.8%増)、営業利益1,219百万円(同10.3%増)、経常利益1,225百万円(同9.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益665百万円(同100.7%増)となった。売上高は全セグメントで増収を達成し、前期の成長率(12.8%)を上回る力強い伸びを示した。同社は引き続き、将来の成長に向けた積極的な投資フェーズと位置付けていたが、主力であるビジネスコミュニケーション事業が全体を強力にけん引したことで、営業利益は2ケタ成長を実現した。
2. 2027年3月期の業績見通し
2027年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比10.1%増の11,630百万円、営業利益が同14.8%増の1,400百万円、経常利益が同14.2%増の1,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.2%増の900百万円を計画している。成長投資フェーズが一段落し、収益化フェーズに本格的に移行する見通しであり、売上・利益のすべての指標において過去最高を大きく更新する見込みである。
3. 中長期の取り組み
持続的な企業価値向上のため、成長投資を積極的に実行する方針である。事業投資とM&A、株主還元が投資対象となる。事業投資はAI技術を活用した新規サービスの開発と既存事業領域の拡大を対象とする。音声AI構築プラットフォーム「project: On」の商用化に向けた先行投資を継続し、収益貢献に向けた基盤整備を完了させた。音声AIエージェントと電話通信をつなぐクラウド通信基盤「onBridge」は、2026年5月より「Aurora SIP Trunking(オーロラシップトランキング)」へとブランド名を変更し、SMSやIVRを包括した新ブランド「Aurora X(オーロラエックス)」の一翼として、法人向けコミュニケーション領域での展開を加速させている。
■Key Points
・2026年3月期は増収増益、投資フェーズが終盤の局面
・2027年3月期は業績が全指標において過去最高の見込み、収益化フェーズ移行が本格化
・事業投資、M&A、株主還元に重点投資し、持続的な企業価値向上を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 星 匠)
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