29日の日経平均は急落。930.73円安の61434.19円(出来高概算36億株)と終値ベースでは5月21日以来約2カ月ぶりに62000円台を割り込んで取引を終えた。朝方は前日の急落の反動から買い戻しの動きが先行し、日経平均は一時63138.04円まで上昇した。ただ、朝高で始まった韓国総合株価指数(KOSPI)が前場中盤にマイナスに転じ、その後もじりじりと下げ幅を広げたことをきっかけに東京市場でも半導体・人工知能(AI)中心に売り直され、後場中盤に向けて60448.90円まで下押しした。しかし、取引終盤にはKOSPIが下げ幅を縮めたこともあってか、東京市場にも押し目買いなどが入り、日経平均もやや値を戻した。
東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄が1000を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、輸送用機器、ゴム製品、サービス、陸運など25業種が上昇。一方、非鉄金属、ガラス土石、電気機器、金属製品など8業種が下落した。指数インパクトの大きい銘柄では、コナミG<9766>、リクルートHD<6098>、KDDI<9433>、トヨタ<7203>が堅調だった半面、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、キオクシアHD<285A>、イビデン<4062>が軟調で、この4銘柄で日経平均を約1117円押し下げた。
前日の米国市場では主要株価指数は高安まちまちだったものの、日経平均は前日に4%近く急落した反動から買い戻しや押し目買いが先行して始まり、日経平均の上げ幅は一時700円を超えた。注目されたSKハイニックスの2026年4-6月期決算は市場予想を下回ったものの、韓国市場のプレマーケットで上昇して始まったことも投資マインドを上向かせた。ただ、朝高で始まったSKハイニックスが前場中盤にマイナスに転じ、その後も大幅安となり、KOSPIも一時12%超安となるなど、不安定な動きとなっているため、東京市場でもAI関連株に改めて売りが膨らんだほか、先物売りも断続的に出て、日経平均の下げ幅は一時1900円を超えた。一方、バリュー株物色の流れから自動車やゴム、商社株には値を上げる銘柄が目立った。
下値のめどとみられていた週足の一目均衡表の基準線である61695円を下回ってきたが、この辺りで踏ん張りを見せられるか注目だろう。ちょうど米国では29日にメタ・プラットフォームズやマイクロソフトの決算発表が予定されており、巨額AI投資への懸念払拭につながるのか内容を確認したいところだ。基本的には方針は変わらず、目先は内需・ディフェンシブ優位のポジションを念頭においておきたい。
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