■成長戦略・トピックス
3. “フィジカルAI元年”における体制整備が進む
ジーデップ・アドバンス<5885>は2026年1月に開催された「CES 2026」で、NVIDIAのジェンスン・ファンCEOは「ロボティクス(フィジカルAI)におけるChatGPTの瞬間(ブレイクスルー)が到来した」と明確に宣言した。これまで、主に画面の中(画面上のテキスト作成や画像生成など)で機能していた(生成)AIが、ロボットや自動運転車、ドローンといった「物理的な身体(ハードウェア)」を獲得し、現実世界で動き始めており、フィジカルAI時代に入りつつある。AIチップ(エッジAI)、基盤モデル、シミュレータ環境、ストレージ、センサー群等が一体となったプラットフォームが完成し、一気にビジネスとして成立する環境が整ったのが直近の業界動向である。フィジカルAIにおいては、「エッジでの低遅延処理」「データ主権・セキュリティ」「物理事故を防ぐ安全設計」などがより重要になり、これらの分野での専門性とパートナーネットワークを持つ同社の強みが発揮されることになろう。実際に、同社の既存案件においてもフィジカルAI関連が見られるようになったという。
2025年7月に、同社はマクニカホールディングス<3132>子会社の(株)マクニカ(本社:神奈川県横浜市)と、両社共同企画のAIロボット開発支援パッケージ「ROBODEV(ロボデブ)」の提供を開始しており、フィジカルAI開発におけるサポート体制に早くから取り組んできた。顧客は、高性能で動作検証済みのGPUワークステーションや、AIロボット開発に必要な環境構築をセミオートで行えるROBODEVインストーラー、フィジカルAI開発向けのNVIDIAプラットフォームを簡単にセットアップできるため、ロボティクス分野でのAI開発を加速し、市場投入までの時間を短縮することができる。
4. GPU動向:次世代GPU「Vera Rubin」は2026年後半ローンチ
NVIDIAのGPUアーキテクチャは「NVIDIA Blackwell」(2024年ローンチ)及び「Blackwell Ultra」(2025年後半ローンチ)が現在の中心である。主力GPUサーバー製品でいえば、「NVIDIA DGX B200」及び「NVIDIA DGX B300」などが主力モデルとなる。2026年後半には、次世代AIデータセンター向けの新型GPU「Vera Rubin」の供給が開始される。推論性能が約5倍などの性能向上とともに、発熱量と密度の増加に伴い、従来の空冷から全面液冷への移行が不可欠となる。データセンターとデータインフラの統合設計が必要となるため、同社の専門性・差別性がより発揮されることになるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
いま読まれてます
記事提供: 
元記事を読む