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投資チャンス到来! 世界の4大リスク「ABCDショック」はこう乗り切れ=栫井駿介

いま世界の4大リスクとして挙げられているのが「ABCDショック」です。Aはアメリカ大統領選挙におけるトランプ候補の勝利(America)、BはイギリスのEU離脱(Brexit)、Cは中国の経済成長鈍化(China)、そしてDはドイツ銀行の経営リスクです(Deutsche Bank)。(『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』栫井駿介)

プロフィール:栫井駿介(かこいしゅんすけ)
株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラムにてMBA取得。

「ピンチはチャンス」の思考こそが、絶好の投資機会を引き寄せる

トランプもブレグジットも経済への影響は限定的

アメリカ大統領選挙におけるトランプ氏の勝利は、テレビ討論会を受けてかなり可能性が低くなってきたと言えます。しかし、イスラム過激派によるテロの発生など、ナショナリズムを掻き立てるような事件が起きた場合、まだトランプ氏が大統領になってしまう可能性もゼロではないと考えています。

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トランプ氏はインテリ層からの受けが良くありませんから、万が一大統領になった場合、リスクを意識して株価が大きく下落する可能性があります。しかし、それが実体経済に与える影響は必ずしも大きくないでしょう。誰が大統領になったとしても、これまで築き上げてきた経済を覆すような制度の変更を行うのは容易ではなく、最終的にはトランプ氏の支持層(白人労働者)に対する一時的なばらまき政策で終わる可能性が高いと考えています。

ただし、イスラム世界とアメリカの対立構造の激化は世界情勢を不安定化させる可能性があり、より注意深くなる必要があります。それでも経済的な影響としては大きなものではなく、もし株価が大きく下落した場合はバリュー株投資家にとって買いの好機となるでしょう。

イギリスのEU離脱についてはすでに過去のことになりつつあります。国民投票の結果が判明した直後は株価が大きく下落しましたが、結果的に影響はさほど大きくなく、株価は元の水準を取り戻しました。

結果的にはブレグジットによる株価下落は投資の大きなチャンスでした

チャイナリスクは長引く可能性

四つのリスクの中で、世界経済に最も影響が大きいのがチャイナリスクです。中国経済はこれまで政府主導の投資によって経済成長を遂げてきましたが、それが過剰な生産能力を生み、すでに民間セクターは供給過剰による景気悪化を目の当たりにしています。昨年のいわゆる「チャイナショック」は本格的な成長鈍化の序章に過ぎなかったと考えています。

中国では、不動産価格を中心に再びバブル活性化の様相を呈しています。このバブルが崩壊し、中国の経済成長の鈍化が明らかになった場合は、世界中で投資が冷え込み、再びリーマン・ショックに近い状況が起こる可能性も否定できません。その場合、回復までは時間がかかるでしょう。

それでも、リーマン・ショック後の景気回復局面において大きく株価が上昇したことからもわかるように、長期的には投資のチャンスであることには変わりありません。重要なのは、バブルが崩壊する前の高値に手を出すことなく、その後の下落局面において価値あるものに投資することです。

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