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2万1000円大台を抜いた日経平均、だがここから「大相場」は始まらぬ=山崎和邦

当面の動きは? チャート、ファンダメンタル両面で分析

<1. チャート面>

6月20日の高値20,318円と9月8日の安値19,239円、この下げ幅が1,079円、これの「中抜きの倍返し」は「20,218円 + 1,079円 = 21,297円 ≒ 週末の値」ということになろう。9日連騰の結果である。

<2. ファンダメンタル面>

ファンダメンタルな理屈では、こういうことが言えよう。「理屈は貨車で(山積みで)やってくる」という。誰が何を言おうと市場では自由である。

上方修正後の1株当たり純利益EPSは1,420円、これを先進諸国並みの16倍に買うと「1420円 × 16倍 = 22,700円」

NY並みに19倍に買うと「1420円 × 19倍 = 27,000円弱」となる。

大証券が言うところの年末22,000円、強気筋が言うところの28,000円説はファンダメンタルな根拠としてはこの辺を拠り所とするであろう。

【図3】東証一部 時価総額・日経平均株価推移/バフェット指数

2017年4−6月期名目GDP(542.8兆円)に対して、バフェット指数は116.12%(17年10月13日時点、東証一部時価総額630.3兆円)。日経平均株価での22000円超で、平成バブル以来のバフェット指数での120%超の危険水準入りとなってこよう。

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10月末の日経平均は21,000円予測が最多だったが

10日発表されたQUICK月次調査によると、10月末の日経平均を21,000円と予測する市場関係者が最も多かったという。株価の先行きを強気に見る機関投資家が増えているという。12日(木)には遂に日経平均は一昨年の壮年期相場の大天井をすんなり抜いた。

Next: 日経平均株価は青春期、壮年期、老年期相場の三段上げ大天井へ

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