不足する中小・零細企業や個人への貸し付け
こうした高い金利でリスクをとって貸し出すのは、かつては日栄や商工ファンド(SFCG)でした。
しかし、「臓器を売って金返せ」という取り立てが社会問題化した日栄は消滅。また商工ファンドも、裁判を連発する異常な取り立てを行っていました。裁判所の期日簿(予定表)をみると、日本全国どの地域に行っても、商工ファンド(SFCG)が、ずらりと並んでいるのです。さらに、商工ファンド(SFCG)は、リーマンショックも重なり経営破たん。
これらの企業は確かに問題を抱えていましたが、世の中から消え去ってしまうことで、その分の融資も日本社会から消えてしまったのです。
こうして、「官製レート」だけが残ったわけですが、中小・零細企業や個人への貸し付けは不足することになり、日本のデフレを厳しいものにしていると考えられます。
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『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』(2017年11月30日号)より抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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