俺の話を聞け……自分の会話がうまいと誤解している人に欠落している視点＝野口敏

「話に自信がある」という思い込みに要注意

研修に行って会う人も、また婚活目的で問い合わせをして来る人も、なぜか男の人はこう言いがちです。「私は話には自信があるのですがね」。

話がうまいか下手かは、背が高いか低いかを判断するぐらいに、一見すればわかるものです。そう言う男性で話がうまい人はなど、いた例がありません。どう見ても下手っぴなんだけど、おかしな自信を持っているのです。そもそもコミュニケーションがうまければ、婚活などしなくても、早くに結婚できていたでしょう。

こういった男性が勘違いをしてしまう理由は、コミュニケーションの考え方にあります。男性のコミュニケーションは、用件を伝えるものが多くなっています。

「角の居酒屋、今日は開いてないね。先週はやっていたんだけど。あそこの刺身はうまいね」。こう言えれば、話はＯＫだと思っている節がある。失礼ながら、これで話ができる・うまいと言える神経には驚かされます。

このようなコミュニケーションの考え方に決定的に欠けている点は、相手という存在です。

相手が何をしてほしいか。何をされたら嫌か。どんな反応をしてほしいか。どこを分かってほしいか。そこを感じ取り、相手が満足するように、不安に思わないように、コミュニケーションを取る必要があります。

話のうまい女性が、私は話し下手と思うワケ

女の人は、話が上手で楽しい人でも、コミュニケーションは難しいと言います。

それは、常に相手という視点を持っているからです。さらに相手の気持ちという深いところに目が行くので、難しさはさらに極まります。

今、どんな気持ちで言ったのだろう。表情が冴えなかったのは、私の反応が間違っていたからかも。ここから話をどう展開すれば、相手は喜んでくれるのか。

つまり多くの男性は低いレベルの会話で満足し、女性は高いレベルの会話ができずに戸惑っているということです。

コミュニケーションとは、相手があって初めて成り立つもの。相手の気持ちを考慮に入れて会話を意識してみましょう。

とたんに会話が難しくなるはずですが、あなたの人としてのステージは格段にレベルアップします。

（続きはご購読ください。初月無料です）

※本記事は有料メルマガ『野口敏の会話がとぎれても大丈夫』2017年12月4日, 2018年2月12日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

【関連】お金持ちはなぜ話が短いのか？ 貧乏人はなぜ話が長すぎるのか？＝野口敏

【関連】「団地の子と遊んじゃダメ」と我が子を教育する親が見逃していること＝午堂登紀雄

【関連】「年収350万、若い女性と結婚したい」40代の婚活男性がハマる罠とは？＝山本昌義