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安倍内閣をウラで操る「日本会議」「神道政治連盟」の目的とは?=高野孟

安倍内閣を固める「神道政治連盟」「日本会議」の正体

「神道政治連盟」 選挙での集票力に定評

神道政治連盟は、神社本庁が1969年に組織した右翼的な政治団体で、皇室と日本文化の尊重、新憲法制定、靖国神社の国家儀礼確立、道徳・宗教教育の推進、夫婦別姓反対、祝日の国旗掲揚などを議員に働きかけていくことを主な活動としている。現在の会長は長曽我部延昭(愛媛県=伊豫豆比古命神社宮司)である。

47都道府県に地方本部を持って、趣旨に賛同する地元の国会議員を応援し選挙の集票にも一定の力を発揮するため、6月現在、衆議院議員220人(亀井静香、平沼赳夫を例外としてすべて自民党で、自民党衆院議員の75%を占める)、参議院議員80人(同87%)が「神道政治連盟国会議員懇談会」に参加している。

同懇談会の会長は安倍晋三である。神社本庁は参院比例全国区では、山谷えり子=拉致問題担当大臣有村治子=少子化担当大臣を推しており、この2人が神道政治連盟のアイドル的存在である。

さて、文化芸術懇話会の後見役である加藤官房副長官と代表の木原稔=前自民党青年局長のほか主に3回生以上の数名は、「日本会議国会議員懇談会」の会員でもある。

「日本会議」 宗教色の強い政治運動団体

日本会議とは、1978年に石田和外=元最高裁長官の呼びかけで発足した「元号法制化実現国民会議」を衣替えして81年に発足した右翼的な学者・文化人・経営者中心の「日本を守る国民会議」が、1974年に生長の家の創始者=谷口雅春ら新宗教・神道系の宗教団体中心の「日本を守る会」と合同して、97年に発足した最も包括的な右翼的政治運動団体である。

目指すところは、神道政治連盟とほとんど重なっていて、現在の名誉会長は三好達=最高裁長官、会長は田久保忠衛=杏林大学名誉教授、副会長は田中恒清=神社本庁総長、安西愛子=声楽家ほか2人。

代表委員42人のうち神道系・仏教系・新宗教系など宗教団体代表が16人を占めており、その中には神道政治連盟の長曽我部会長も含まれている。

神道政治連盟と日本会議は直結している訳ではないが、前者が選挙応援団体というレベルであるのに対し、後者ははっきりとした右翼イデオロギーを掲げた国民運動団体であり、その組織の中枢を握っているのは70年代の民族派学生運動にルーツを持つ右翼団体の「日本青年協議会」である。

この日本会議の政界とのパイプが「日本会議国会議員懇談会」で、その役員や会員の名簿はウェブ等で公開されていないが、ウィキペディア等によると14年時点で自民党を中心に民主党と次世代の党の数名を含めて289人の国会議員が参加している。

文化芸術懇話会代表の木原が地元=熊本で度々講演に招いたりして密接な関係にあるのは、「日本会議熊本支部」理事長での多久善郎で、彼は日本会議の事務局を仕切る右翼団体=日本青年協議会の元理事長である。

また、その勉強会で「沖縄の新聞は左翼に乗っ取られている」などと暴言を吐いた長尾敬は「日本青年協議会のメンバーであった」と自ら明かしている。事ほど左様に、神道政治連盟と日本会議はクロスオーバーしている。

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