成長株の下方修正は大幅下落になりやすい
2015年9月に上場したTOKYO BASE<3415>は若手経営者に率いられた成長指向の強いファッション系企業ですが、先般今2月期業績を下方修正して株価を昨年の高値から3分の1以下の水準にまで押し下げています。
成長株の業績下方修正はそれまでの成長期待が高かった分、期待外れとなり下方修正後の株価下落の大きくなりがちです。
あの話題のZOZOTOWNでの売上なども見込み違いがあっての下方修正ですので、自業自得と言えばそれまでですが、谷社長は先日の説明会でリカバリ─のための施策を説明していました。
同社は消費関連銘柄の新興勢力と言えますが、2014年の経常利益5億円から毎期利益を拡大。前期は経常利益16億円弱まで伸ばし、今期も20億円を期初見込んでいたのですが、それを13.5億円(前期比14.2%減)に下方修正。EPSも29円台から19円台へとダウン。利益成長を優先させてきたのでIPO後、3年経過しても無配のまま。3回の株式分割で発行済み株式数が膨らんでいますので、時価総額は260億円とまだプレミアムがついた状態にあります。
リカバリー作戦が功を奏すかどうかが今後の鍵を握りますが、ハイエンド・カジュアル業態の「PUBLIC TOKYO」を今秋より開始したようですので株価下落の中で期待が膨らみつつあるというのが現状かと思います。
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『億の近道』(2018年10月29日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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