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株暴落の影でひっそり沈む「ドイツ銀行」、破綻すれば全資本市場の大暴落へ=今市太郎

ここ3年以上、決算時期にドイツ銀行の破綻リスクの問題が浮上しては、いつの間にか消えていきます。しかし今回の株価急落ばかりは深刻か。十分に注視が必要です。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2018年10月31日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

判断がつかないドイツ銀行の安否、メルケル首相にも期待できず…

ひっそりと窮地に立つドイツ銀行

ここのところ米国株の暴落に起因する問題ばかりがクローズアップされ、ほとんど話題にならないドイツ銀行。しかし、今回の相場の暴落の影で同行の第3四半期の決算が発表され、7~9月期の収入は第3四半期としては2010年以来の低水準となっており、通期の見通しも2017年度を下回ることが明らかになりました。

決算発表直後からドイツ銀行の株価は大きく下落し、一時は1992年以降の最安値となる8.87ユーロに。その後は米国株の下落を受けてさらに下落が進み、8.45ユーロにまで下落する場面があり、現在も低空飛行は継続中です。

DEUTSCHE BANK AG<DB> 日足(SBI証券提供)

DEUTSCHE BANK AG<DB> 日足(SBI証券提供)

ゼービングCEOは、引き続き投資銀行部門がドイツ銀行の中核事業となる旨を強調しています。しかし、すでに同部門で7,000人以上の人員削減を実施しており、コンピュータ売買があれば人数は減っても構わないのかもしれませんが、それにしても相当具合が悪いことが示唆される状況となっています。

またドイツ銀行の大株主が中国の海航集団(HNAグループ)であり、自社の経営状態悪化から資金繰りのためにドイツ銀行への出資比率をたびたび引き下げる動きに出ている点も気になります。

株の暴落でデリバティブ取引は本当に大丈夫なのか?

このドイツ銀行、ここのところ毎年のように経営危機説が飛び出していますから、危ないという話は今に始まったことではありません。

しかし、足元の株式市場の大幅下落で、莫大な運用額を誇っているデリバティブ取引に問題が発生していないのかどうかが非常に気になるところです。

同行のデリバティブ取引の総額は常に変動していることから、リアルタイムの詳細がよくわからないのが大きな特徴となっています。レバレッジがかかっていますから、日本円にしてほぼ7,900兆円という巨額な取引量であり、ドイツのGDPのざっと19倍という巨額なものです。

そのため、このデリバティブで大きな損害が出始めた場合には、「ドイツ一国の政府では到底救済できる規模ではない」とのかなり悲観的な指摘も出始めています。

Next: 判断がつかないドイツ銀行の安否。もし破綻したら…

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