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【銘柄分析】オリックス<8591>はなぜ割安に放置されるのか?=栫井駿介

オリックス<8591>が、常に割安な株価に放置され続けているのはなぜでしょう。はたして投資する価値があるのか、事業内容を分析しながら割安のヒミツを探ります。(『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』栫井駿介)

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数値的には低水準、恒常的に「割安」に放置されている理由とは

リース業というより「金融寄りの商社」

オリックス<8591>は、一般的に「リース業」に分類されますが、いまやそれだけにとどまる会社ではありません。ここのところ立て続けに会員の方から同社について質問があったため、ここで改めて見つめ直してみたいと思います。

<分析のポイント>

  • オリックス<8591>は、「リース業」と言うより「金融寄りの商社」と呼べるほど投資事業・多角化が進展
  • 株価水準が低いのは「コングロマリット・ディスカウント」と「投資事業のリスクの高さ」が要因
  • 低評価は長期にわたって定着しており、それを覆すのは容易ではない。投資事業は景気によってダメージを受ける可能性があり、チャンスはむしろその時か

1964年に3商社・5銀行の共同出資により創設された会社です。当時はまだ珍しかったリース会社を実験的に立ち上げられたというところでしょう。その経緯からして独特であり、そのまま現在のポジションに承継されています。

事業セグメントは「法人金融サービス」「メンテナンスリース」「不動産」「事業投資」「リテール」「海外」と多岐に及びます。何を本業としているのか、今ひとつわかりにくい会社です。

【出典】2018年3月期決算説明資料

【出典】2018年3月期決算説明資料

祖業であるリース事業は、堅実ではあるものの大きく伸びる気配はありません。代わって成長を牽引しているのが「事業投資」「海外」といった分野です。金融業で培ったノウハウを活かして投資分野への多角化を進めていると言えます。

投資と言っても証券投資ではなく、「環境」や「空港運営」などの事業にまで手を入れる投資が中心で、商社に近いと考えられます。「金融寄りの商社」と言った方が適切かもしれません。

Next: 数値的には低水準も「割安」とは言い切れない理由とは?

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