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【銘柄分析】オリックス<8591>はなぜ割安に放置されるのか?=栫井駿介

低評価を覆すのは難しく、チャンスを待つのが得策

これほど知名度のある会社の数値が低いとなると、もはや単に見過ごされているわけではなく、これくらいの評価が定着しているということです。多少のアップダウンはあるにしろ、それを覆すのは容易ではありません

逆に確実に言えることは、景気が悪くなれば投資事業の悪化により業績が悪化することです。景気の動向の予測は容易ではありませんが、今が好景気であることは間違いありません。オリックスの最高益も少なからずそこに支えられている面はあります。景気による業績の変化を考えると、どっしり構えて投資するのも難しいものです。

一方で、稀有な方法で成長を遂げてきた実績は十分であり、今後の長期的な成長性には期待が持てます。内容が分かりにくいとは言え、優良企業の範疇に入れられるでしょう。

もし私がオリックスに投資するとしたら、来るべき景気悪化で株価が下落した時でしょう。事業が分かりにくいという懸念は残りますが、大幅に下落した際にはその原因や詳細をより分析することで価値を見出せると考えます。

確実性を重視するためには、チャンスが来るのをひたすら待つことが必要だと言うことです。そのためには、まずいろんな会社を見てみることから始めましょう。


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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2018年10月18日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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