株価の上昇に業績の向上があるのはもちろんですが、さらに将来への期待からPERが同時に上昇することがあります。そのような場合、業績×PERの「ダブルアクセル」により株価が急騰するのです。
【4位】ネクスト<2120> 値上がり率:946%(10.5倍)
ネクストは不動産情報サイト「HOME’S」を運営する会社です。
1997年設立、2006年東証マザーズ上場、2010年東証1部変更と、インターネット企業らしく順調にステップアップしています。
2012年から2015年にかけての売上高は1.8倍、純利益は約3倍です。
ただ、業績の成長以上にPERも伸びています。2012年頃は15倍程度とさほど割高でもない水準ですが、今では50倍近くあります。それだけインターネット銘柄に対する期待は高いということでしょう。「夢を託す銘柄」と言えます。
【5位】クスリのアオキ<3398> 値上がり率:893%(9.9倍)
クスリのアオキは言ってしまえば何の変哲もないドラッグストアです。
しかし、会社は確実に成長を続けています。2011年から2015年にかけて売上高は約2倍、純利益は約5倍に成長しています。その要因は純粋に拡大戦略によるものです。
業績に成長以上に伸びているのがPERです。2011年時点では1桁だったPERが2015年では30倍程度まで上昇しています。
PER急上昇の要因の1つに訪日外国人の急増があります。ドラッグストアは中国人観光客の「爆買い」の対象になっているので、クスリのアオキに限らず、他のドラッグストア銘柄のPERも上昇しています。「うまく波に乗った銘柄」と言えるでしょう。
(データ出典:株式ベーター値と確実度の一覧、株価値上がり率のランキング)
『株式投資図鑑の銘柄情報』(2015年11月16日、18日、23日号)より一部抜粋、再構成
※チャートと太字はMONEY VOICE編集部による
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