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今後の上昇はあくまで中間反騰、主力は売り方の「踏み上げ相場」に=山崎和邦

(2)米雇用統計とNY市場の「もろ刃の剣」と悪材料の好材料化

日本時間で4日の夜10時半に雇用統計の発表があった。市場予測19万人に対して24万人だった。

これは既報で何度も述べたように「もろ刃の剣」として作動した。

堅調な米国の雇用情勢が好感される一方で、景気順調となれば追加利上げへの警戒感が出るからだ。揉み合いの展開か小幅高というところであろう。

しかしながら、平均時給が下落したことで3月の利上げは困難との見方が優勢となり上昇に転じた。

このようにNY市場は、「雇用順調という好材料」より「平均時給が下落したという悪材料」が「3月利上げなし」に繋がった上昇材料となった。

これを受けて週明けは小確りに始まろうが17000円前後は数々の因縁がある価格帯である。

(3)先週は今年初めての、3週連続で週足陽線だったが頑強に横たわる上値抵抗戦25日線を跨いだ

2月は3カ月連続の下落、月間下落率は2012年5月以来3年9カ月ぶりの大きさだった。

尤も12年5月の下落は前年11月から半年で80%上昇を為した青春期相場の完結儀式だったのだから比較にならない。

先々週は今年初めての、2週連続で週足陽線だった。週末としては3週間ぶりに1万6,000円を回復して終わった。一週間の間につけた高値と安値との値幅が1,000円以上あったが先々週で初めて4週ぶりに719円幅という小幅に収まった。

「波高きは天底の兆し」とコメ相場の「秘伝」にあるが、目先は落ち着きを取り戻した。が、未だ安心はできない、と見るのは市場のコンセンサスだろう。

2月1日から9日間で3000円下がって、2月12日にアベノミクス相場の半値押しを果たした。直後、2月15日の一日1,070円高を為した後は、16,338円台~16,473円台が上値抵抗線として頑強に横たわっていて正味10立会日のうち5日立会日がその抵抗線で跳ね返されていた。と言っても下がらなかった。

このクドサは上に行きたがっていたのだろう。下がらない相場は上がるしかない。2日にその線を跨いで25日線を越え3日には3分の1戻しを果たした。

ところで、大手証券会社は社員が投信を売らねばならない稼業だから相場観は常に明るくあれ、というのが一種の“社是”だから、それはポジショントークとして受け止める方が賢明である。

但し彼らの発表するファンダメンタルな数値は100%信用して良い。数多くのアナリストと称する社員が調べ挙げ、各企業を訪問して聞き取ってきたことの総合だからである。また日銀や諸官庁の公表する諸資料であったり、その加工統計であったりするからである。

Next: (4)懸念されていたG20の要約

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