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アメリカに追い詰められる安倍政権 オバマの逆鱗に触れた日本の独自外交=高島康司

本格的に追い詰められる安倍政権。個人スキャンダルの暴露も?

このような視点からワシントンポスト紙の社説と、「国連女子差別撤廃委員会」の日本への勧告のタイミングを見ると、やはり国連の勧告も安倍政権を追い詰める圧力として機能していることが分かる。

すでに安倍首相はプーチン大統領と8回も会談している。これはいずれオバマ政権の忍耐の臨界点を越えるに違いない。もし安倍首相がロシアとの急接近を止めないとするなら、安倍政権にはさらなる圧力があると見て間違いないだろう。

いまは安倍政権のメディアに対する圧力や従軍慰安婦などの社会的なことに批判が集中しているが、今度は安倍首相個人のスキャンダルの暴露が始まる可能性も否定できないはずだ。

加速する参院選に向けての動きのなかで、アメリカからの圧力による暴露が進むかもしれないのだ。

アメリカは何を目標にしているのか?

ところでアメリカの覇権の凋落が指摘されて久しい時間が経つ。事実、現在の米大統領選を見ると、トランプやサンダースを始め多くの候補がアメリカは世界へのコミットメントを減らし、国内問題に専念すべきだと主張している。そのような主張を見ると、アメリカの指導層自ら覇権の凋落を規定事実として容認しているように見える。

だが、アメリカの政策決定者の論文を読むと、覇権の凋落と放棄は、必ずしも国内に引きこもる孤立主義を意味しないことが分かる。むしろ、世界に対するコミットメントを減少させながらも、アメリカが「2流国家」に転落することが絶対にないような新たな世界秩序の構築を模索している。

そして、この新たな秩序の構想と、安倍政権のロシア急接近への警戒感が深くリンクしているのだ。これは記事を改めて書くことにする。

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未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』(2016年3月18日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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