記録に残るほどの経済ダメージはなかった?
それでも当時の経済状況に確認すると、1918年11月にドイツ帝国の敗北により大戦が終結(これにはスペイン風邪が影響していたとされる)。これにより日本の大戦景気は一時沈静化する。
しかし、米国の好景気が持続すると見込まれたことや、中国への輸出が好調だったことにより景気は再び加熱し、1919年後半に金融市場は再び活況を呈し、大戦を上回るブーム(大正バブル)となった。
上記を見る限り「スペイン風」は、経済活動そのものには今回のコロナのように大きな影響を与えたようにはみえない。
もう少し精査しないとわからないが、もしかすると一時的な影響が出ていたかもしれないが、歴史の記述に残るほどの影響ではなかったということなのであろうか。
※『牛さん熊さんの本日の債券』は、毎営業日の朝と夕方に発行いたします。また、昼にコラムの配信も行ないます。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
image by:Everett Collection / Shutterstock.com
1 2
『牛さん熊さんの本日の債券』2020年7月13日号より
※記事タイトル・リード文・本文見出しはMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
牛さん熊さんの本日の債券
[月額1,100円(税込) 毎週月・火・水・木・金曜日(祝祭日・年末年始を除く)]
金融サイトの草分け的な存在となっている「債券ディーリングルーム」の人気コンテンツ、「牛さん熊さんの本日の債券」がメルマガとなりました。毎営業日の朝と引け後に、当日の債券市場を中心とした金融市場の動きを会話形式にてお伝えします。さらっと読めて、しっかりわかるとの評判をいただいている「牛さん熊さんの本日の債券」をこの機会にぜひ御購読いただければと思います。