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Appleの殿様商売に「フォートナイト」が反旗。泥沼バトルロイヤルの勝者は?

今年5月に登録数が3億5,000万人を突破するなど、世界的な人気となっているオンラインゲーム「フォートナイト」が14日、App Storeから削除されたことが判明し、大きな話題となっている。

各社の報道によると、アップルは今回の削除について、同社の定めるガイドラインに違反したためと説明。具体的には、「フォートナイト」がApp Storeを通さない課金システムを実装し、App Storeを介するよりも安い価格で運用したことが問題視された模様だ。

アップルのこの動きに対して、「フォートナイト」の開発・運営元である米ゲーム会社のエピック・ゲームズは、これを不服としてアップルを相手取って訴訟を起こしたうえ、アップルの支配的立場を揶揄するパロディ動画も公開。両社が真っ向から対決する構図となっている。

なお同ゲームだが、Android向けのストア・Google Playからも同様に削除されている。

ゲーム内で米津玄師さんがライブ開催

2017年7月から運営が開始された「フォートナイト」は、「世界を救え」「バトルロイヤル」「クリエイティブ」という3種類のモードで遊べるゲーム。特に最大100人のプレイヤーが最後の一人になるまで戦う「バトルロイヤル」が大人気で、ゲーム内に登場するダンス「エモート」を、ワールドカップ出場のサッカー選手がゴールパフォーマンスとして披露するなど、著名人やプロスポーツ選手のなかにもそのファンが多い。

また最近では、ニューアルバムを発売したばかりの人気アーティストの米津玄師さんとのコラボ企画で、8月7日に当ゲーム内にてスペシャルイベントを開催し、「パプリカ」「Lemon」などを披露。ゲーム空間での画期的なライブイベントということで、大いに注目を集めていた。

売上の30%を掠め取るアップルに反発

このように、純粋なゲームファンによる支持の輪を超え、さらなる人気の爆発が間違いなしとされていた、このタイミングで起きた今回の出来事。各社の報道によるとエピック・ゲームズとしては、アプリのプラットフォーム事業者がサービスの売り上げの30%を利用料として徴収している点に関して、以前から大いに不満があった模様で、訴状でも「米国の反トラスト法に違反し、アプリ流通の過程で競争を阻害する独占的な力を行使している」と主張している。

アップルが行った処置に対する、エピック・ゲームズ側の素早い対応をみても、両者による激しい対立の表面化は“ついに来るべき時が来た”といった感じであろうか。先日アップルは、音楽・動画・ゲームなどをまとめて利用できるサブスクサービス「Apple One」を提供する予定と報道され、株価も最高値を更新したところだが、今回の問題がもつれるようであれば、その株価にも多少なりとも影響を及ぼしそうだ。

一体どのような決着となるか、今のところはまったく先行きが読めないところ。とはいえ、これまで純粋にゲームを楽しんできた世界中に存在する多くのファンたちが悲しむような状況や結末にならないよう、切に祈るばかりだ。

Next: アップルへの抗議CMがすごい!ネット騒然

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