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日本の農業をアメリカに売った政府の罪。アグリビジネスが農家の生活と地球を壊す=田中優

有機農業の方が虫がつかない

そして、面白いことがわかってきました。無農薬・有機の方が、虫がつかない。ついてもすぐ自滅するのです。

それは植物のもともと持っていたフィトケミカル(植物由来の化学物質)が虫の成長を害して、育てなくさせていたのです。ぼくの親しい友人の吉田俊道さんのやっている「菌ちゃん農法」の方法です。
※参考:「雑草があれば2カ月で有機野菜作り始められる」常識を覆した土作りの方法とは?(佐藤智子) – 個人 – Yahoo!ニュース

実はこの流れが国際的な 「家族農業の10年」 の流れと同じであり、欧州委員会の発表した「農場から食卓まで戦略」とも合致します。
※参照:欧州委、「Farm to Fork(農場から食卓まで)」戦略を公表。持続可能な食料システム目指す – Circular Economy Hub

無理やりアメリカ型のアグリビジネスへ

ところが、日本政府はアメリカばかり見て、大規模機械化農業がすべてであり、遺伝子組み換え、ゲノム編集、大企業支配の大規模農業ばかりを夢見ています。農地の狭い日本には無理なことなのに、無理に大規模なアグリビジネス主導の農業へと進めようとしています。

逆です。まったく逆に、家族農業や小規模農業を進めればよいのです。持続可能な農業も実現できるし、細やかな農業も可能になります。

日本の農地の生物的な豊かさの程度では、先進国に珍しく豊かさを保ったままでいます。それも小規模な農家の努力によるものであり、森林と近い農地によるものでしょう。

ないものねだりの馬鹿げた政策をやめて、世界的な広がりを見せている「アグロエコロジー」の運動に参加すべきです。そうすれば、農地ばかりか地球環境に対しても大きな豊かさをもたらすでしょう。

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