有機農業の方が虫がつかない
そして、面白いことがわかってきました。無農薬・有機の方が、虫がつかない。ついてもすぐ自滅するのです。
それは植物のもともと持っていたフィトケミカル(植物由来の化学物質)が虫の成長を害して、育てなくさせていたのです。ぼくの親しい友人の吉田俊道さんのやっている「菌ちゃん農法」の方法です。
※参考:「雑草があれば2カ月で有機野菜作り始められる」常識を覆した土作りの方法とは?(佐藤智子) – 個人 – Yahoo!ニュース
実はこの流れが国際的な 「家族農業の10年」 の流れと同じであり、欧州委員会の発表した「農場から食卓まで戦略」とも合致します。
※参照:欧州委、「Farm to Fork(農場から食卓まで)」戦略を公表。持続可能な食料システム目指す – Circular Economy Hub
無理やりアメリカ型のアグリビジネスへ
ところが、日本政府はアメリカばかり見て、大規模機械化農業がすべてであり、遺伝子組み換え、ゲノム編集、大企業支配の大規模農業ばかりを夢見ています。農地の狭い日本には無理なことなのに、無理に大規模なアグリビジネス主導の農業へと進めようとしています。
逆です。まったく逆に、家族農業や小規模農業を進めればよいのです。持続可能な農業も実現できるし、細やかな農業も可能になります。
日本の農地の生物的な豊かさの程度では、先進国に珍しく豊かさを保ったままでいます。それも小規模な農家の努力によるものであり、森林と近い農地によるものでしょう。
ないものねだりの馬鹿げた政策をやめて、世界的な広がりを見せている「アグロエコロジー」の運動に参加すべきです。そうすれば、農地ばかりか地球環境に対しても大きな豊かさをもたらすでしょう。
<初月無料購読ですぐ読める! 9月配信済みバックナンバー>
※2020年9月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
- 第218号:メルマガ一問一答「化学肥料削減で温暖化防止になる?」(9/15)
※本記事は有料メルマガ『田中優の‘持続する志’(有料・活動支援版)』2020年9月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
<こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー>
※初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込550円)。
- 第217号:「地球温暖化防止に対する新たな視座」(8/30)
- 第216号:「地球温暖化防止の別な視角 」(8/15)
- 第215号:「WHP時代の木造建築とは」(7/30)
- 第214号:「小規模農家になろう!」(7/15)
『田中優の‘持続する志’(有料・活動支援版)』(2020年9月16日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
田中優の‘持続する志’(有料・活動支援版)
[月額550円(税込) 毎月15日・30日]
環境活動家、田中優(たなかゆう)の有料・活動支援版メルマガです。地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などのさまざまなNGO活動に関わり、日本で初めてのNPOバンクを作りました。経験と知識と綿密なデータを基に、独自の視点で生み出した社会の新しい仕組みづくりのヒントや国内外を取材したお話をご紹介します。頂いた購読料の一部を、次の社会を作るための活動資金にさせて頂きます。