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ナイキの成長はコロナでも止まらず。オンライン売上増加で日本企業のお手本に=シバタナオキ

シューズが好調。前年比+5%、ブランド収入の約7割弱を占める

上図の一番下に記載されているトータルNIKEブランドで、アイテム別の為替レートを除外した売上を見てみると、シューズの売上がYoY+5%でブランド収入の約7割弱を占めています。

シューズに次いで売上が高いのはアパレル(ウェアなど)で約3割弱の売上となっています。しかし、アパレルの売上はYoY−7%と減少しています。

中国・欧州・中東・アフリカで売上増

今回の四半期決算(2020年6月−8月)の売上を地域別で見ると、以下の通りになっています。

・北米: YoY -1%
・ヨーロッパ・中東・アフリカ :YoY +5%
・中国: YoY +8%
・アジア・南米 :YoY -12%

北米はYoYで微減、アジア・南米は落ち込みましたが、その分、ヨーロッパ・中東・アフリカ、中国の売上増でカバーしたという結果です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)がもたらした大きなプラス効果

Our Digital business grew 83% in Q1 on a currency neutral basis and, as John mentioned, Digital across owned and partner now represents over 30% of our total business, up more than 10 points of share versus the prior year. But more importantly, we saw tremendous momentum in the measures of success that matter most to create scale and drive long term profitability.

出典:PREPARED REMARKS / UNOFFICIAL TRANSCRIPT – Q1FY21 NIKE, Inc.(2020年9月22日配信)

「この第1四半期決算では、オウンドメディア(自社メディア)のオンライン経由の売上がYoY+83%と急成長を遂げ、ビジネス全体の30%以上、前年比で10ポイント以上増加しました。しかしさらにに重要なのは、オンラインの加速により、事業を拡大し長期的に収益を創るうえで最も大切な成功指標に勢いがあったことです」と語っています。

この決算書からの読み取れるように、NIKEはオンラインの売上を伸ばすことを重要な指標としており、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進こそが、事業を拡大し、長期的な収益を創る鍵だと考えています。

Next: オンライン売上の成長が加速。日本メーカーのお手本になるか?

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