広告売上をユニットエコノミクスに因数分解
続いて広告事業の中身を詳しく見てみましょう。
広告事業全体での売上収益は、356億円で、YoY+16.3%の成長になっています。
内訳としては、ディスプレイ広告がYoY+53%、アカウント広告がYoY△4%となっており、ディスプレイ広告が大きく伸びていることが読み取れます。
ではなぜ、LINEはコロナ禍であるにも関わらずディスプレイ広告を前年同期比1.5倍にも伸ばすことができたのでしょうか。
ユニットエコノミクスに分解して詳しく見ていきましょう。
広告売上 = 広告インプレッション数 x 広告単価
昔からの読者の方であれば当たり前過ぎるかもしれませんが、広告売上は広告インプレッション数 × 広告単価、と因数分解できます。
それぞれのKPIがどのように推移しているのか、ひとつずつ見ていきましょう。
KPIその1: 広告インプレッション数
広告インプレッション数は、四半期あたり768億インプレッションとなっており、前年同期比で見ると+73.7%で成長しています。
一方で前四半期と比べると減少しており、△4.7%の減少です。
KPIその2: 広告単価
ディスプレイ広告売上と広告インプレッション数から広告単価を計算すると、1,000インプレッションあたり250円という計算になります。
この広告単価は1年前と比べると△12.28%で減少しており、前の四半期と比べると+22.79%と成長しています。