LINEの広告ビジネスのKPIのトレンド
ディスプレイ広告売上、広告インプレッション数と広告単価の推移を簡単に整理すると、この表のようになります。
ディスプレイ広告売上はYoY+52.38%、QoQ +17.07%と、どちらも伸びています。
一方で広告インプレッション数に関しては1年前と比べると +73.72%と大きく伸びていますが、前の四半期と比べると △4.66%と減少しています。
広告単価に関しては、1年前と比べると △12.28%ですが、前の四半期と比べると22.79%増えています。
これらを簡単に整理すると、以下のようなことが言えるのではないでしょうか。
広告インプレッション数に関しては、コロナが直撃していた2020年4月から6月期のほうが、7月から9月期よりも多くなっていますが、1年前と比べると急成長しており、LINEのコミュニケーションツールとしての重要性がコロナ禍で大きく増したと言えるのではないでしょうか。
一方で、7月から9月期にかけては、前四半期に比べると外出などの制限が減っていることもあり、LINEの利用頻度が少し落ちているのかもしれません。
広告単価に関しては、1年前の水準にはまだ戻っていませんが、前四半期と比べると相当回復してきていると言えると思います。
売上成長の牽引役は「Talk Head View」
決算発表のスクリプトの中におもしろい記載があったので、少し紹介したいと思います。
こちらにある通り、動画広告である「Talk HEAD VIEW」の需要が非常に好調だと書かれています。それはどのような広告メニューなのでしょうか。
皆さんもご覧になったことがあるかもしれませんが、トークリストの一番上に表示される広告で、「1日1社限定、1日あたり5,000万人以上のユニークユーザーが見ることができる広告」と紹介されています。
デスクトップ時代のヤフーの、プレミアム広告に相当するものだと理解して頂ければ良いのではないでしょうか。
1日5,000万ユーザーにリーチできるというリーチ力に加えて、動画での広告配信も可能ということで、特に若者にリーチしたい広告主にとっては非常に魅力的な広告だと言えるでしょう。