「PER」よりも「PBR」を見て安心感
5日も7日も連騰する銘柄が目立っている。連騰株の一部は、PERではとても語れない。また、相場全体での25日線との乖離や騰落レシオから言えば、そんなに過熱感もない。そして4.7兆円という大商いが2日連続した後も、売買高は2.8兆円と落ち着き、そういう意味で目先の過熱感の指標はない。しかし、連騰銘柄に追い打ちをかける海外のファンドが、連騰の主流であるように思う。
筆者のパートナーの石原氏が動画で語っていた古河電工<5801>などは、11月中旬までは2,400円近辺で買える場面が2週間ぐらい続いた。それが一旦上放れると5日間で2,900円弱まで値を飛ばす。元々これはそんなに仕手性のある株ではない。それなのに予想PERが66倍になっている。しかし、PBRで見ると0.8倍でしかない。PERよりもPBRを見て、安心感を持つような感じがする。
【古河電工<5801>・月足対数チャート 1983〜2020年12月4日】
【古河電工<5801>・週足対数チャート 2012〜2020年12月4日】
NY市場の基調は強気
1:米政権移行をめぐる不透明感が晴れて、バイデン政権への期待、
2:2021年前半には配布されるコロナ予防ワクチン→経済活動が正常に向かう、
3:FRBは強力な金融緩和を続ける、
4:財務長官イエレン女史は財政出動に積極的、
このように基調は楽観に包まれている。ただし、何年か先の景気・業績を先取りしたレベルであることは間違いない。
12月4日(金)の夜に米雇用統計の発表があった。この悪化が早期経済対策の期待を想像させ、NY市場は「いいとこどり」で強いだろう。中長期の景気回復ストーリーは不変であるという楽観が支配している。短期的な調整があれば妙味のあるところではあるが、金融相場から業績先取り相場へ、幕間がなく移行してしまっただけに、この波動の波は少々異例である。
【NASDAQ指数・月足対数チャート 1995〜2020年12月4日】
2021年 セミナー開催のお知らせ
従来、東京証券会館(参加費3万円)で開催し、ご好評を頂いてきたセミナーを、今回はオンライン(1万5千円)で開催します。
−「賢者の投資」であるために−
・Chapter-1:基調講演(13:00〜14:00)
「景気循環」の基本経路と相場循環を知る
・Chapter-2:事前アンケート(14:00〜15:00)
「読者諸賢と私の成功例・失敗例から学ぶ」、その上で次の「壮年期相場」に向けての準備をする
・Chapter-3:2021年相場の見通し(15:00〜15:30)
「バブル懸念」と向き合いながら、どう2021年相場へ対応するか、またその心構え
・Chapter-4:「大通り銘柄」の大勢下限を狙う!(15:30−16:00)
週報(罫線資料版)・動画で、大勢下限銘柄として取り上げてきた日本郵船<9101>・三井金属<5706>などは3月安値からは2倍以上の上昇となりました。新たな銘柄を探すことに時間を費やさなくとも、「月足・対数チャート」で、ある一定の大通り銘柄の大勢下限水準を把握すれば、今後もその好機の水準に来た時に行動するだけです。実践的な買い方、大勢下限水準を把握し、次の壮年期相場で行動できるように準備します。(文責:石原健一)
・「オンライン質疑応答」16:00〜17:00
参加者皆様と「バブル懸念」と向き合いながらも、当面の最後の好機となろう「壮年期相場」に向けての準備、心構えを、山崎先生を中心に再確認する時間とします。
※【先着50名様】は、後日に山崎先生と直接電話(20分間)できます
(※編注:当セミナーは2021年1月16日に開催されました。5時間に及ぶ解説を収録したDVDが販売されていますので、興味をお持ちの方はぜひご視聴ください。2021年の市場展望がわかりやすく語られています。申込はこちらからどうぞ。)
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※2020年12月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
- やがては来る「壮年期相場」(12/6)
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『山崎和邦 週報『投機の流儀』』より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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大学院教授(金融論、日本経済特殊講義)は世を忍ぶ仮の姿。その実態は投資歴54年の現役投資家。前半は野村證券で投資家の資金運用。後半は、自己資金で金融資産を構築。さらに、現在は現役投資家、かつ「研究者」として大学院で講義。2007年7月24日「日本株は大天井」、2009年3月14日「買い方にとっては絶好のバーゲンセールになる」と予言。日経平均株価を18000円でピークと予想し、7000円で買い戻せと、見通すことができた秘密は? その答えは、このメルマガ「投機の流儀」を読めば分かります。