fbpx

rakumo Research Memo(2):多種多様なクライアントにSaaSプロダクトを提供するIT企業

マネーボイス 必読の記事



■会社概要

1. 会社概要
rakumo<4060>は東京都千代田区に本社を置き、企業向けSaaSプロダクトの提供や、ベトナムを拠点としたITオフショア開発などを行うIT企業である。Google LLCやSalesforceといった世界的なクラウドプレイヤーとの強固なパートナーシップを背景に、主力のSaaSプロダクトである「rakumo」シリーズの販売拡大を進めている。売上の基盤は国内であり、2025年12月末時点で2,552社の多種多様なクライアントにサービスを提供している。

なお、会社名やサービス名になっている「rakumo」は、ユーザーがサービスをより楽に利用するための「楽(らく)」とユーザーがサービスをクラウド上で利用するための「雲(くも)」を掛け合わせたものである。また、同社は「仕事をラクに。オモシロく。」をビジョンに、企業における業務の生産性・効率性(働き方)向上に貢献するサービスを提供すべく事業展開していることが特徴である。

2. 沿革
同社の前身となる(株)日本技芸は、2004年に設立された。設立当初は受託業務やインターネットコンサルティングなどを中心にサービス展開していた。2008年の世界的な金融危機をきっかけにクラウド技術を活用した新しい事業へと業態転換を図り、2010年4月に現在の主力プロダクトである「rakumoカレンダー」、同年8月には「rakumoコンタクト」のサービス提供を開始した。その後も「rakumoワークフロー」「rakumoボード」「rakumoケイヒ」「rakumoキンタイ」など様々なプロダクトを開発し、利便性や導入のしやすさなどに伴い、ライセンス数は順調に拡大している。2020年9月に東京証券取引所マザーズ市場へ株式を上場(2022年4月にグロース市場へ移行)した。

同社は、既存領域の売上成長のみならず、ビジネス領域の拡大も積極的に検討している。社内SNS型日報アプリ「gamba!(ガンバ)」をクラウド上でサブスクリプション型リカーリング収益モデルで提供している(株)gambaを2022年6月に、IR動画や会社紹介・サービス紹介動画を中心とした映像制作・配信事業を手掛ける(株)アイヴィジョン※1を2023年7月に連結子会社化した。また、2025年に入ってからは、7月に自社開発のCMS※2を提供するスタートレ(現 DEGINA)を、8月には人材紹介会社向けアライアンスサービスなどのHR領域のITサービスを展開するエージェントシェアの全株式を取得し、連結子会社化した。今後も他社サービスとの連携強化や、M&Aの実行による事業拡大を目指している。

※1 2026年1月1日付で同社に吸収合併。
※2 Contents Management Systemの略であり、専門的な知識がなくてもWebサイトのコンテンツ(テキスト・画像・テンプレートなど)を保存・管理できるシステムのこと。

3. 事業内容
2025年12月期のサービス別売上高構成比は、主力のrakumoサービスが77.3%、その他サービスが22.7%となった。その他サービスは、HR、経営企画・IR、マーケティング、コミュニケーションなど周辺領域をカバーする。HR分野では、退職者を含む接点人材を一元管理する人材管理・採用支援ソリューションや採用動画の撮影・編集や動画プレイヤーの提供などを行う。経営企画・IR分野では、決算説明会の動画配信をサブスクリプション型リカーリングビジネスモデルで展開する。マーケティング分野ではCMSを活用して個人事業主や中小企業の集客や求人に資するホームページを構築する。コミュニケーション分野では、社内SNS型日報共有アプリや動画マニュアルシステムを提供するほか、ベトナム拠点で受託開発及びラボ型開発にも対応する。

4. 経営陣、株主構成
同社創業者で取締役会長である御手洗大祐(みたらいだいすけ)氏は、横浜国立大学を卒業後、NTT<9432>へ入社し、1999年9月にWebメディアサービス事業を手掛けるバックテクノロジーズ(株)を創業した(その後、米国企業へ売却)。2004年に、同社の前身である日本技芸を創業した。2025年12月末時点で同社株式を963,600株、発行済株式総数の16.53%を有する最大株主となっている(このほか、同氏の資産管理会社である(株)創世が保有する368,000株、発行済株式総数の6.31%も間接的に所有)。

代表取締役社長グループCEOの清水孝治(しみずこうじ)氏は、2025年3月25日に現職に就任した。清水氏はSREホールディングス<2980>の元 常務執行役員であり、新規事業開発や事業経営に強みを持つ。SaaS事業、AI事業の開発・推進、M&A/PMI、法人営業分野など多面的な知見を有しており、これまでの豊富な経験と幅広い見識に基づき、持続的成長による企業価値のさらなる向上を目指している。なお、同社の取締役は社内4名、社外1名の合計5名で構成されている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬)
いま読まれてます

記事提供:
元記事を読む

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー