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アクセル Research Memo(5):2027年3月期の業績見通しは増収減益と保守的な予想

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■アクセル<6730>の今後の見通し

1. 2027年3月期の業績見通し
2027年3月期の連結業績は売上高で前期比2.3%増の15,000百万円、営業利益で同27.9%減の1,200百万円、経常利益で同29.1%減の1,270百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同27.6%減の890百万円と、増収減益を見込む。前提となる遊技機器の市場規模は、同8.8%減の135万台と縮小傾向が続くと見ている。厳しい経営環境が続く中で、ホール軒数並びに遊技機器設置台数の減少傾向が続いていることが背景にある。

増収要因としては、メモリ価格の高騰に伴う販売価格の適正化等により、LSI事業のメモリモジュールが前期比20%増の82億円と伸長すること、既存顧客からのLEDドライバの受注増によりその他周辺LSIも増収が見込まれることが挙げられる。一方利益面では、メモリモジュールの仕入れコスト上昇により原価率が前期の67.9%から70.7%に上昇することが減益要因となり、売上総利益は同6.6%減の4,400百万円を見込んでいる。また、販管費も研究開発費を中心に同155百万円増加する見通しだ。今後の業績動向については、収益柱となる遊技機器向けG-LSIのリユース率の動向がポイントとなる。同社の計画では、リユース率が前期の35%から50%に上昇することを前提としていることもあり、G-LSI販売数量は同32.6%減の31万個に落ち込むと見ているが、「AG6R」の販売状況次第ではリユース率が想定を下回り、販売数量が上振れする可能性も十分にある。

事業セグメント別では、LSI事業の売上高が前期比3.7%増の14,300百万円となる見通しだ。同社が開示している売上構成比から試算すると、G-LSIは同23%減の42億円、メモリモジュールが同20%増の82億円、LEDドライバを含むその他LSIが同33%増の19億円となる。G-LSIの販売数量は遊技機器市場の縮小とリユース率の上昇により同32.6%減の31万個、高付加価値製品へのシフトにより平均販売単価は同15%の上昇を見込む。また、メモリモジュールの販売数量はリユース率の上昇(前期45%から50%)により同15.4%減の55万個となるが、平均販売単価は市況高騰に伴う価格転嫁により同42%の大幅上昇を見込んでいる。市場シェアはG-LSIが前期と同水準の約55%、メモリモジュールが同約5ポイント上昇の約85%となる見通しだ。前期末の受注残高が14,929百万円に積み上がっていることから、市場環境が想定以上に悪化しなければ達成可能な水準と弊社では見ている。

一方、AI事業の売上高は前期比18.8%減の700百万円となる見通しだ。前期の売上に貢献した大口案件が剥落するほか、既述のとおり「アイリア SDK」の提供や、AI実装支援サービスなどのAIコンピューティング事業にリソースを傾注する方針を決定し、2027年3月期はその体制を固める一年と位置付ける。AI技術が予想を上回るスピードで進化する中で、ハードウェアとソフトウェアの両方の知見を有する強みを生かして、自動車業界を中心にプロジェクトを推進していく考えだ。短期的な売上貢献は小さいものの、AI実装したハードウェア製品が実用化され販売拡大することで、将来的にロイヤリティ収入の積み上げが期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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