■Joshin<8173>の今後の見通し
1. 2027年3月期の業績見通し
2027年3月期の連結業績は、売上高が前期比0.3%増の438,000百万円、営業利益が同10.7%増の6,000百万円、経常利益が同7.6%増の5,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.7%増の3,500百万円と増収増益の見通しである。
2026年3月期は猛暑によるエアコン販売の伸長、携帯電話やパソコンの買い替え需要、新商品の発売によるゲーム・模型・玩具・楽器の売上拡大が業績を押し上げた。2027年3月期は前期に大きく伸長したゲーム関連需要の反動が想定される一方で、家電販売の回復が見込まれる。特にエアコンは、猛暑が続くなかで買い替え需要が見込まれることに加え、2027年4月から家庭用エアコンの新たな省エネ基準が始まるため、駆け込み需要や高付加価値品へのシフトが業績の上振れ要因となる可能性がある。
利益面では、商品構成の変化が重要なポイントである。2026年3月期はゲーム・模型・玩具・楽器が前期比22.5%増と大きく伸び、売上構成比も15.8%まで上昇した。一方で、2027年3月期は「Nintendo Switch 2」関連需要の一巡により同カテゴリーの売上構成比が低下し、相対的に家電の売上構成比が高まると見込まれる。家電はゲーム関連に比べて売上総利益率が高いため、利益面にはポジティブに寄与すると考えられる。
加えて、「JT-2028経営計画」において重点戦略に掲げているPB商品の投入が本格化すれば、差別化商材の拡充と売上総利益率改善の両面で寄与が期待される。また、2026年2月に子会社化したジョーシンリフォーム近畿の業績寄与も見込まれる。同社の業績計画は消費環境や競争環境の不透明感を織り込んだ慎重な前提を置いていると見られるため、エアコン需要、商品構成の改善、PB商品の拡大、リフォーム事業の寄与などを考慮すると上振れ余地があると考えられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬)
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