これから投資を始めてみたいなと考えている人にとって、最初の一歩を踏み出すのはなかなか勇気がいるもの。自分が儲けられるか、そもそも投資に向いているのか不安に思うことはあるのではないでしょうか。そんな中、『まぐまぐ大賞2014』無料部門で総合2位に輝いたメルマガ『ハロー!株式』著者のaquaさんは、投資に有利な人の要素について自身のメルマガで語ってくれています。投資ビギナーは必見です。
「特別な情報を持っている人だけが投資で儲けることができる」は間違い
相場は景気動向を反映するため、常に先読みで動いています。故に気になりますのは「現状判断」と「その先の成長」であり、海外の投資家も常にそのことに注目しています。
マクロ経済指標を例にすれば、日銀短観やGDP(国内総生産)成長率等が景気判断の材料として注目度が高くなります。
GDPに占める割合は、設備投資が約14%、個人消費が約60%となっていますので、GDPは必然的にそれらの動向に左右されます。つまり、個人消費や設備投資の動向しだいで、GDPに対する予想値あるいは期待値が修正されることになります。
個別銘柄の株価に影響を及ぼす業績動向も然りで、消費や世の中のトレンド、売上げ動向を示す新聞記事などの細目から、最終的な業績動向にどのように影響してくるかといった考え方をします。つまり、様々な断片から、最終的な影響を類推するという作業を行うわけです。
「特別な情報を持っている人だけが投資で儲けることができる」という意見を耳にすることがありますが、決してそうではありません。
ほとんどの場合、情報は平等に与えられており、たとえば、一見、株式投資や具体的な銘柄等とは関係のないような情報を、自分の頭の中で再構成して銘柄に結びつけることができる人は他人よりも先んじて動くことができ、それだけ儲かるチャンスが多くなります。
そういった思考の過程が株式投資の醍醐味の一つであり、個々に並列に置かれた情報を組み合わせ、その先をイメージできる人は株式投資において有利なことは明白です。
『ハロー!株式』(2015年8月20日号)より一部抜粋
※太字はマネーボイス編集部による