管理者がいないのが仮想通貨「ビットコイン」の優位性である。中国は、国家管理下で運営される仮想通貨に需要があると考えているのだろうか。(『「資本主義の終焉」』)
「パクリ大国」中国が独自の仮想通貨発行を検討
新しい「偽装通貨」の誕生?
IMFのSDR基軸通貨採用前に人民元が消滅する事態もありうるのだろうか。
【上海時事】中国が独自の「仮想通貨」の発行を検討していることが分かった。中国人民銀行(中央銀行)がこのほど明らかにした。仮想通貨「ビットコイン」の使用は認めていないが、仮想通貨そのものの長所は高く評価している。
人民銀のサイトによると、同行は1月下旬に北京市内で研究会を開催。仮想通貨は発行・流通コストを引き下げたり、取引の利便性を高めたりするほか、管理次第でマネーロンダリング(資金洗浄)や脱税への悪用を減らすことができ、利点は多いと結論付けた。
中国には「仮想(偽装)」通貨がお似合いだと思うのだが、老婆心ながら言わせていただくと…「人民元には普遍性(価値)がない」ことを世界に宣言することになるのではないか。
株式市場まで正々堂々と「操作」する国であることを晒してしまった以上、これから「仮想通貨」で騙されるのは「(情報操作されている=選択肢の無い)中国人しかいない」と思うのだが…。
管理者がいないのが「ビットコイン」の優位性である。国家管理下(特に中国)で運営される仮想通貨に需要があると考えているのだろうか。大中華思想は「世界の4分の3は中華」というところからスタートしている。「せめて太平洋の西半分(東南アジアまで)ぐらいは覇権を認めろ!」という主張の根源でもある。
中国の、今年の春節休日は「2月7日~13日」である。中国マーケットはクローズされているのだが「先物市場(株式・為替)」は動き続けている。買い支える主体が不在のまま放置する事があれば、欧米のハゲタカが売り浴びせるかもしれない。春節明けに「大窓」が開いていればどうなるのか?
外貨の底が見えてきた中国には買い支える資金が足りない。いや、あるのか?しかし、それは「米国債」の売り浴びせとなり世界金融市場の底を抜く行為となるかもしれない。米国の基軸通貨防衛の危機管理発動に繋がる行為となる。
世界金融危機の糸口はどこから綻びはじめるのだろうか。「責任転嫁」は既に始まっている。
『「資本主義の終焉」』(2016年2月8日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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