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当選か収監か?ヒラリーは米大統領選「不正」の真相をひた隠している=高島康司

米連邦捜査局(FBI)は10月28日、民主党大統領候補ヒラリー・クリントン氏の私用メール問題について、新たなメールが見つかったとして捜査を再開しました。米大統領選を11月8日に控え、「ヒラリー優位」の流れが変わるかどうかが焦点となっています。

ところが、FBIによる捜査再開がなくても、もともと「ヒラリー優位」の世論調査は信用できないとの分析があるのをご存じでしょうか?『未来を見る!ヤスの備忘録連動メルマガ』の高島康司氏が詳しく解説します。

※本記事は、未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ 2016年10月28日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

信用できない世論調査。「実際はトランプ氏がリード」の分析も

「ヒラリーの地滑り的勝利」は本当か?

ヒラリー・クリントンが次期大統領になるのは本当に確実なのだろうか?日本やアメリカの主要メディアでは、各州に割り当てられた535名の大統領選挙人のうち、すでにヒラリーは230名を獲得し、126名のトランプを大きくリードしていると報じられている。

ヒラリーが過半数の270名を獲得し、大統領選挙に地滑り的に勝利するのは自明のことだと見られている。

これは、主要メディアの世論調査に基づいた結果だ。日本でも大きく報じられ、すでにヒラリーの勝利は既定のことのように報じられている。

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あまりに異なる世論調査の結果

しかし、本当にいまの段階でそのように言うことができるのだろうか?トランプが勝つ可能性はもはやないのだろうか?

筆者がこのような疑問を持つのは、公表されている世論調査の結果にあまりに大きな開きがあるからである。

日本の内閣支持率や政党支持率などが典型だが、世論調査は複数の機関が行っている。もちろんその結果には数ポイントの違いが出てくるものの、大方の結果は一致している。

たとえば安倍政権の支持率がNHKでは50.1%だったのが、朝日では48.5%だったという程度の違いである。これまでの米大統領選挙の世論調査でも、同じような結果だった。

しかし、今回だけはまったく違うのだ。以下が最近行われた世論調査の結果である。ほぼ同時期に一斉に行われたものだ。

  • ABCニュース: ヒラリー 12ポイントのリード
  • IBD/TIPP: トランプ 2ポイントのリード
  • ラムンセンレポート: トランプ 2ポイントのリード
  • クイニピアック: ヒラリー 7ポイントのリード
  • エコノミスト: ヒラリー 4ポイントのリード
  • FOXニュース: ヒラリー 6ポイントのリード
  • ブルームバーグ: ヒラリー 9ポイントのリード
  • ロイター: ヒラリー 4ポイントのリード
  • モンマス: ヒラリー 12ポイントのリード

たしかに、ヒラリーがリードしている世論調査が多い。しかし、調査機関による支持率のばらつきは相当なものがある。

世界的に著名な世論調査機関「IBD/TIPP」や「ラムンセン」などは、トランプのリードを伝えている。このようなバラツキを日本の内閣支持率に例えて言えば、NHKの安倍政権の支持率は50%だが、朝日では38%にしか過ぎない、というような状況だ。

むろん、日本の世論調査が100%信用できるというわけではない。安倍政権の支持率の高さには筆者も違和感を感じるときがある。

しかし、米大統領選挙の世論調査結果にここまでバラツキがあると、アメリカの主要メディアが報じるように、ヒラリーが本当に圧勝するのかどうか疑わしくなってくる。もしかしたら、トランプにも勝利する可能性があるのかもしれない。

Next: 世論調査のバイアスを補正すると「トランプの大幅リードが確定」

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