貯蓄型保険のリスクは途中解約
ほかに入っているのは、たとえば10年間で払い込みが終了し、その後10年間預けっぱなしにしておくことで、つまり20年後には110%とかで戻ってくる保険にも入っています。
この場合、10年間で払い込みが終了しますから、保険料控除を受けるに11年目から新たに別の保険に加入する必要がありますが。
ちなみになぜこうしているかというと、途中解約のリスクを軽減させるためです。貯蓄型保険の最大のリスクは、保険料を払えず途中解約を迫られる局面です。
途中解約すれば手数料という名目の違約金をとられ、元本割れする商品がほとんどですから、そもそも着実に払える金額に設定しなければなりません。
同時に、期間が短ければ、仮に途中で困窮しても、なんとか払込満期までは継続できる可能性が高いからです。
掛け捨て保険がNGの理由
私は現在、個人法人合わせて月100万円ほどの保険料を払っていますが、私は掛け捨ての保険は否定的で、1本も入っていません。家賃と同じく、払ったお金が戻って来ることはないからです。
確かに月額数百円とか非常に安いのが魅力ですが、これは負の宝くじのようなもので、病気やケガや入院といった望ましくない状況になった人だけがもらえる保険ですから、健康な人には逆に無駄になります。
火災保険などと違って医療費には高額療養費制度という救済制度がありますから、月10万円以上はかからない(いったんは払ってもあとで申請して戻って来る)ようになっています。
損害が甚大になるリスクがある火災保険や自動車保険、個人賠償責任保険は必須ですが、個人の医療費はそこまで備える必要性はない、そして払った保険料が全損となるのは避けたいというのが私の考えです。
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『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』(2021年1月18日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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