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聖火「女人禁制」コース設定も批判殺到であっさり伝統放棄。ケチ付きまくりの聖火リレー、中止の動きも

現在、日本全国で行われている東京五輪の聖火リレーだが、今後予定されている愛知県半田市内のコースの一部が「男性限定」となっていたことが判明し、大いに物議を醸している。

報道によると、半田運河を通る約200メートルの区間を、この地に江戸時代から続く祭りで使用されている舟を使って通る計画があり、聖火ランナーのほか地元住民なども乗り込み、おはやしを奏でて祭りを再現する趣向なのだという。

ところが、この船が伝統的に「女人禁制」で、今回も聖火リレーに関しても「男性限定」とする予定だったという。これに対して識者からは「男女平等をうたう五輪憲章を理解していないのでは」という、批判の声があがっているという。

「女性差別」批判を受けて、急遽方針を変更へ

これまで森喜朗氏による大失言にくわえ、開会式の不適切演出プランにより演出トップのクリエーティブディレクターが辞任するなど、「女性蔑視」を巡っての騒動が頻発している東京五輪。

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ただ先述の記事を見ると、今回のコース選定について半田市の担当者は「祭りはそういうもの。歴史と伝統文化か、最新の常識かの問題だ」とコメント。さらに聖火リレーの愛知県実行委員会の担当者も、「相撲などと同じ伝統なので、特段問題にはならず承認した」と語るなど、「男女平等」などへの配慮の意識は一切なかった模様だ。

ネット上では、そういった問題を孕むコースや趣向をあえてチョイスした担当者の意図を図りかねるといった声が多くあがる事態に。またいっぽうでは「男性限定とはいかがなものか」という論調となっている今回の報道に対し、「ギリシャでの聖火採火は男子禁制だ」と“反論”する意見もあり、その是非が大いに取沙汰されている。

このような大きな反響を受けて、2日午後に半田市などは、問題の舟に女性の乗り込みができるよう、方針を転換したとのこと。半田市側は「祭りとは切り離し、女性も乗船できるようにしたい」と話しているようだが、ネット上では「こんなにあっさり曲げるんだ」「五輪の都合で変わる伝統って何よ?」という、そのポリシーの欠片のない対応ぶりに苦言を呈する声もあがる。

マスコミが封じようとする「五輪批判」と「商業主義」

3月25日に福島県をスタートし、その後粛々と全国を回っている聖火リレー。通常なら、来る五輪開幕に向けて大いに機運が高まるところだろうが、今回はコロナでそれどころではないといった空気感や、先述のような相次ぐ五輪絡みの「女性蔑視問題」、さらには著名人の間で聖火ランナー事態が相次ぐなどの理由で、その盛り上がりを一切欠いているのが実情だ。

それどころか、先日は聖火リレー中に沿道から「オリンピックはいらないぞ」という抗議の声があがるワンシーンも。中継ではその声が聞こえるやいなや、音声がミュートされるという不審な出来事もあったために、「批判封じだ」という声とともに、その動画が拡散する事態となっている。

さらに聖火リレーの中継や、それにまつわる報道のなかではほとんど伝えられないものの、実際に沿道で見物していた客の間でかなり不評なのが、五輪スポンサー企業による「コンボイ」の大行列だ。聖火ランナーの前を大音量を撒き散らしながら走るコンボイの大行列に対しては、「厳粛な雰囲気が台無し」「商業主義の成れの果て」といった批判的意見が殺到している。

そんななか、今後聖火リレーが行われる予定だった大阪市では、コロナ感染の再拡大が懸念されるということで、聖火リレーの実施を中止すべきとの考えを松井一郎市長が表明。それを受けて菅義偉首相も「大阪市の聖火リレーは中止された」と明言した。聖火リレーの中止といえば、先に島根県の丸山達也知事が中止を訴えたのに対し、地元選出の自民党のベテラン・竹下亘元総務会長が「知事が決めるこっちゃねえ」と無下にしたことが話題となったが、今回の件に関してはすんなり中止を認めたことに対し、訝しむ声も一部ではあがる。

大会開催以前である聖火リレーの段階で、すでにこれだけのケチがついている東京五輪。開催まであと3か月ちょっととなっているが、この調子では「本当にやるの?」との声は、開催直前まで止むことはなさそうだ。

Next: 「聖火クラスターが発生しない限り懲りないヤツラ」との批判も

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