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【ECB理事会】追加緩和の公算低く、リップサービスも鳴りを潜める可能性=E氏

揺れるECB要人発言、その真意はどこにあるのか?

この3週間ほどECBの要人たちは、繰り返し更なる追加緩和を匂わせる一方で金融政策の物理的な限界についても言及していました。

なので、打ち止め発言は、「これ以上マイナス金利を拡大させると実体経済に悪影響を及ぼしかねない」という物理的限界があったのだろうと思われました。

しかし、先々週までに出た発言では追加緩和への意欲だけで物理的限界については触れられていませんでしたので、マイナス金利拡大が欧州金融機関にネガティブになる側面に配慮した可能性が高いと予想していました。

その後追加緩和に前向きな発言が増えたのは、追加緩和出尽くしと取られることも、欧州金融機関にとってネガティブになるからでしょう。

実際、欧州株が上昇した先週は、従来より追加緩和に消極的な発言が増えています。

いずれも早急な追加緩和の必要性に対し言及をしていませんし、オーストリア中銀総裁は「物価上昇は中期的に考えるべき」と発言しているので、立て続けに追加緩和をするのに明らかに否定的です。

今週のECB理事会で追加緩和はない

株が上がると突如豹変する以上、追加緩和へのリップサービスは多分に欧州金融機関対策でしたし、先月のECBでドラギECB総裁がマイナス金利幅拡大の打ち止めに言及したのも欧州金融機関対策だった可能性が極めて強いです。

とすると、株価が上昇している中で行われる今週のECB理事会で、追加緩和が決定される可能性はきわめて低いでしょう。

目下、ECBの(公表できないけれど本心の)関心は欧州金融機関の経営不安対策であり、物価上昇は中長期的な目線で考えている可能性が高い以上、株価が強含んでいる間は追加緩和はなさそうですし、要人発言もリップサービスはなくなると見ています。

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元ヘッジファンドE氏の投資情報』(2016年4月18日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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