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米石油パイプライン攻撃は序章、次の標的は?脅迫者と技術者の“分業”で脅威増すサイバー攻撃=江守哲

中国が世界最大の軍事国家に

世界最大の軍事国家である米国の軍事費は推定7,780億ドルで、前年から4.4%増加。世界の軍事費総額の39%を占めたという。米国の軍事費は、7年にわたって減少し続けたが、その後は3年連続で増加している。トランプ政権下では軍事費が減少する可能性もあったが、結果的に増えていることになる。戦争はしなくとも、軍事費は削っていなかったことになる。

一方、2位の中国の軍事費は推定2,520億ドルで、前年から1.9%増加した。中国の軍事費は26年連続で増加しており、SIPRIのデータベースでは最長という。中国は今後も軍事費を拡大させるだろう。

一部にはすでに米国を抜いて世界最大の軍事国家になっているとの指摘もある。真偽のほどは定かではないが、そのような規模になりつつあることだけは確かであろう。

世界的には、米中戦争突入のリスクが高まっているとの議論がある。これも確かであろう。何をもって戦争に突入するかはいろいろ議論が分かれるところであるが。一般的には台湾問題がきっかけになるとみられている。実際にそうなるかはわからないが、今後20年間の最大のリスクであることに変わりない。

米中関係悪化の間にインドが台頭してくる

そこに割って入ってくるのがインドであろう。

インドはいまのところ、米国側である。対中政策もあり、そのような位置づけにしておいたほうがよいとの考えがあるのだろう。インドはいまコロナ感染拡大で苦しんでいる。動けないといったほうが正しいだろう。

そもそも、インドは元から情報があまり出てこない。したがって、実態がわかりづらい。これは、インドサイドからすれば大きなメリットであろう。今後何が飛び出すのか、国際社会での位置づけをどのようにもっていくのか。非常に興味深い。

インドは2040年の主役である。この20年間、世界は大きく変わっていくだろう。しかし、それはこれまでの延長線上とは違う世界の構築が始まるのだと理解している。多くの人は米中関係を注視している。しかし、これからの20年間では、その間にインドが大きく台頭してくる。世界地図も変わってくるだろう。

インドは英語圏であり、IT技術者が多いことで知られている。ここまでは常識である。国も大きく分断しているような形であり、まとまりがあるようには見えない。しかし、それでもこれからはインドが世界経済をけん引することになるだろう。

インドに注目しておくことは、今後20年間の世界情勢を占ううえで、きわめて重要なポイントになる。米中戦争にも目を向けつつ、ロシアの動向も気に賭けながらも、今後はインドの情勢にもぜひ同じレベル感で見ていくようにしたいと考えている。

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image by:thinkhubstudio / Shutterstock.com
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