毎月の返済額の決め方は?ボーナスは絶対に含めないこと
次に、毎月の返済額の決め方です。
毎月の返済額は、次の(1)(2)の手順で算出していきます。
1. (自分で決めた)返済期間中、無理なく返済できる金額を算出する
2. 毎月のローン返済「以外」の住宅費も算出する
住宅を購入したら、返済完済後も住宅所有中には、毎年、固定資産税などの納税が必要です。また、戸建て住宅であれば、所有中の修繕費などの住宅費の確保。マンションであれば、所有中の修繕積立金などの毎月の支払い。このような住宅にかかる費用が、家計からいくらなら支出が可能なのか、その額を計算します。
(1)(2)の手順で算出した額が、毎月の返済額になります。
ここも重要ですが、住宅ローンの支払いに、ボーナス払いの契約はしないこと。なぜなら、ボーナスは、その年の勤務先の業績などにより、毎年定額もらえるものではなく、もらえない年も考えられるからです。
計算式に当てはめれば買える住宅価格がわかる
ここまでで計算した数値を、「毎月の返済額 × 12カ月 × 返済年数」の式で計算すれば、住宅購入価格の基本を決めることができます。
無理してでも欲しい物件があったら?
ところで、理想の物件が見つかったが、物件価格が高い…という場合はどうするべきでしょうか。
どうしても購入したいならば、まず、販売業者に値引きの交渉をすることです。また、住宅ローンの査定後に、返済金の金利を下げることができないかを交渉してみることです。
この交渉には費用はかかりませんし、販売価格や返済金利が少しでも下がれば、儲けものです。
また、住宅ローンの毎月の返済額以外の家計からの支出を減らすことが現実的でしょう。今までの家計の支出を見直し、思い切って家計支出を減らすことです。