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ロリコン犯罪の温床「性的同意年齢13歳」をすぐに引き上げよ。親の貧困化とSNSも要因、少年少女の性暴力被害者増加=鈴木傾城

統計よりも遥かに多い13歳未満の子どもの被害者数

警察庁の平成30年の統計によると、13歳未満の子どもが被害にあった強制性交等、公然わいせつ・強制わいせつ等の認知件数は年間995件も発生していた。

しかし、これは「認知」された件数であり、実態はもっと多いというのは誰もが指摘することである。

少年・少女はわいせつな被害に遭ったことを恥じて親にも言わない。まして加害者から「誰にも言うな」と恫喝されていたり、それこそ大丸侃広のように「奴隷契約書」みたいなものを出されて我慢しなければならないと思わされたりすると、被害は決して表に出てこない。

大丸侃広の被害に遭った13歳の少女も、自ら親や警察に被害を届けたのではなく、警察が余罪を追及する中で「偶然」発覚したものである。13歳未満の子どもが性被害に遭う件数は凄まじい数字になっているはずだ。しかも、未成年に対する性犯罪の認知件数は増え続けている。

未成年の性犯罪が増える中で見直されている性的同意年齢

こうした中で、注目されているのが「性的同意年齢」である。法務省は性犯罪の処罰の在り方を議論していたのだが、この中で大きなテーマとして浮上していたのが性的同意年齢の引き上げだった。

性的同意年齢というのは、自分の判断の上で性行為を行える年齢を指しているのだが、現行ではこれが13歳となっている。しかし、法務省は性犯罪を少しでも減らすためにこれを「16歳以上に引き上げた方がいいのではないか」という検討が為されていた。

大丸侃広の被害に遭った少女も13歳だったが、13歳だと自ら判断するというよりも、大人に騙されたり、脅されたりしてわいせつ行為される可能性の方が高いのは明白なのである。

ところが、そう思わない議員もいた。立憲民主党の本多平直(ほんだ・ひらなお)衆院議員である。立憲民主党内の「性犯罪刑法改正のワーキングチーム」の議論の中で、本多平直は性的同意年齢の引き上げに強硬に反対していたのだった。

Next: 未成年を狙ったロリコン犯罪者の事件が多発している

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