今夜はショートで攻めたい!
ウォーラーFRB理事やブラード・セントルイス連銀総裁は、ここ2ヶ月の雇用統計がテーパリング議論の条件として重要になってくるとしています。
ですから、やはり今回の7月分の予想をしっかり上回って非農業部門雇用者数が+100万人増を超える数字となると、8月末のジャクソン・ホールでテーパーの地ならし、最短で10月に示唆という織り込みでドル高になりそうです。
一方、予想並の+80〜90万人増、あるいはこれ以下の数字が出てくるようだと、最短で10月のテーパリング示唆がやや後退することになりますが、ドルの値動きを見る限り、これは想定内でしょう。
そして、+40〜50万人増を下回るようなネガティブサプライズになった場合には、やはりドル安、さらに景気回復の後退を意識しての株安からの円高になりますから、これは下値試しでしょう。
ドル円は安値圏から切り返し、一段高となって21日移動平均線のある109.90円に迫っています。
すぐ上には110.00円という大台の節目もあるので、まずはここをしっかり上回っていけるかどうかでしょう。雇用統計前に上値をブレイクしていくなら、やや行き過ぎ感を感じます。
安値圏から切り返した理由として、冒頭に書いたようにウォーラー理事らがテーパーに前向きな見解を示したことがあります。観測気球的な発言ではありますが、パウエル議長も表向きは慎重姿勢を示しているものの、内心ではテーパーへ向けて準備をしておきたい意向と、市場からは受け取られているようです。
市場はやや期待感先行ですし、ADPの下振れにも関わらず強気ですから、トレード戦略としては戻り売り・ショートが良いでしょう。仮に強めの数字となったとしても、瞬間的に110.00円台に乗せるでしょうが、一足飛びで110.50円を超えていくのは難しそう。
それならば、現状の水準から軽く売りつつ、雇用統計前に110円台前半ぐらいまで乗せているのであれば、売り追加で結果を待ちたいところでしょう。