fbpx

ロボアドバイザーは手数料の無駄?それでも大多数の投資家に有益である理由=栫井駿介

長期投資なら株のほうがパフォーマンスは上になる

ここまでいって結論としては、同じ「何にもしない」ということであれば、短い期間だと確かに株はアップダウンあるかもしれないですが、長い期間になればなるほど、確実にプラスのリターンになっている可能性が高い。

それを考えると、10年未満の場合はウェルスナビでリスク許容度、一時的な下落があった場合は、それを回避するというパターンもあります。これは何がいいかというと、いざお金が必要になった時に、その時に買った金額から下落していたことになると、もう損失を確定させてしまいますから、やっていた意味がなかったということになります。

一方で、ずっと使う予定が当面ないお金、あるいは老後の資金なんだけれども老後までまだかなりの時間がある若い方とかだったら、ひたすらも株に投資していた方が増えている、その時に引き出しさえせずに、むしろ追加で投資を行うようなことをすれば、長期でさらに伸びていく可能性が高いということが言えます。

そのために先程も紹介しましたが、1件の投資信託で行うことができます。それがヴァンガード・トータルワールドストップ・インデックスというものです。

この商品は米国株を取引できる証券会社だったら買うことができますし、また似たような投資信託もありまして、楽天ですと楽天VTというものがありますし、SBI証券だと雪だるま全世界株式というものがあります。この辺を、いずれも積立投資で行っていただくと良いかもしれません。

なぜ積み立て投資なのかということについては、一括で投資してしまうと、たまたま高い時だったとすると、1回下がってしまって、そこから元のプラスに回復するまでにはかなりの時間を要してしまいます。そういったリスクを避けるために積み立て投資、すなわち購入時期を分けるということをするんです。

今、仮に少し買ってしまったとしても、もう1回下がったとしたら、下がった時にも買えてトータルでの購入金額というのを抑えることができるというものになっています。そして、リスクを回避するということになります。これは「ドルコスト平均法」と言われることなので、もし初心者の方でまだその部分についてご存知ない方は、ぜひ「ドルコスト平均法」という言葉を勉強していただければと思います。

もちろん、ここで紹介したものはあくまで思考停止、何もしたくないし難しいことはわからないといった場合には、これをやるという類のものです。あるいは、将来の年金のためにリスクをなるべく避けて、一方で増やしたいという風な考え方をする人にとっては、最適な手法ということになります。

大きく増やしたり、あるいは株式投資によって経済などについてもっと知りたいという方は、ぜひ個別株への投資もおすすめするところです。

(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)


つばめ投資顧問は、本格的に長期投資に取り組みたいあなたに役立つ情報を発信しています。まずは無料メールマガジンにご登録ください。

※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取扱いには十分留意してください。

【関連】アップル株は理論上「無限」に上がる?それでも気になる急落リスク…買い時は=栫井駿介

【関連】なぜバフェットは日本の商社株を買った? 素人が真似ても儲からぬ理由=栫井駿介

【関連】「自宅は資産」は幻想。住宅ローンを抱えリストラと死の宣告を待つ者たちへ=鈴木傾城

image by:Phonlamai Photo / Shutterstock.com
1 2 3 4 5

バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2021年8月13日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問

[無料 ほぼ 平日刊]
【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー