明らかに減る支出額
次に、老後になったら支出が減るものを見ていきます。通常、最初に考えていたほどは抑えられえないものです。
食費は減る支出としてよく取り上げられます。ただし、夫婦で生活して配偶者に先立たれても、その後の食費は半分になることはないです。水道光熱費はほとんど変わらなく、自宅で過ごす時間が増えれば、その分増加するとも言われています。
これらの項目は、独居で生活するようになったときは、ふたりで生活していた時の70%くらいの支出額になることが多いようです。
ただし、自家用車を持っていた人が、自家用車を手放せすと下記のように費用は大きく削減できます。
・自動車税
・車検、強制保険の保険料
・任意保険「自動車保険」保険料
・ガソリン代
・修理点検費用
・人によっては駐車場代
何歳で、車を手放すかによって、老後の家計支出が変わってきますので、自分達が何歳で自動車を手放すのかは決めておきましょう。
生涯の家計収支を一覧表にする
ここまでに出てきた生涯の家計収支の数値を「年」ごとに、
・収入
・支出
・年間収支
・貯蓄額
以上の4つの項目を、上記で設定した生涯の年齢まで、年ごとにエクセルなどの表計算ソフトに入力します。方眼紙に手書きの表を作成して、手計算で書き加えていってもいいです。
そして、何歳のとき保険の満期解約金が入金されると決まっている金額は、該当の年に記入していきます。
「貯蓄額」の項目をどう埋めるか
「貯蓄額」の欄は、老後の生活のために、老後の生活が始まるまでに手元に準備しておく資金の金額を示す欄です。
つまり、年間収支が赤字になったときに、取り崩して使う資金の項目です。
・老後の生活のために現役中に貯蓄する金額
・退職一時金
など、個人によって変わる金額になります。
この「貯蓄額」が0円で老後の生活を、始める方もいます。
また、老後生活で年間の家計収支が黒字になった場合は、その年に余った金額をこの「貯蓄額」に貯めておき、その後、年間収支が赤字の年に、取り崩す資金にもなります。
なお、老後の生活中でも余裕資金として、生活費以外に使う目的の資金額は、別途管理して、この「貯蓄額」の欄には記入しません。