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韓国「借金して投資」ブームで家計債務169兆円超え。“賭け”に負ければ国ごと破綻へ

融資限度額を大幅に引き下げ

金融監督院は、信用貸付の個人向け限度額を個人年収の水準に引き下げた。

現在、銀行の融資限度額は、年間所得の1.5倍~2倍。しかし、これからは年収の1倍程度になる。今まで年間所得の1.5倍から2倍のお金を借りられたのに、いきなり半分以下までに制限されたのだ。

これは、韓国人が投資のために金を借りるためである。借りられるだけ借りておけという風潮になっている。

日本人には理解できないことだが、彼らは金を借りたいのだ。利息が付こうがおかまいなし。それだけ投資で稼げばいいという考えだ。

銀行が貸してくれないなら「サラ金」へ

上手くいけばいいが、投資にはリスクはつきもの。先月、サムスン電子の株が、半導体価格の鈍化懸念を受けて投げ売りされたとき、個人投資家たちが必至に買い支えたのも、このような融資で借りた借金が元である。

問題は「自転車操業」では長く続かないことだ。

返済のために借金をしてやりくりしていれば、銀行から融資額が大幅に制限されると首が回らなくなる。すると、今度は高い利息を取るところからでも、貸してくれるところから金を借りるようになる。

そして、最後は破綻である。

しかし、株やビットコインなどで作った借金による破産申請は、通常は認められない。もちろん、韓国政府もそれはわかっているが、それでも韓国人は金を借りるのだ。

若者たちの希望は「ギャンブルで一発逆転」のみ

その理由については朝日新聞が特集していたが、自分たちは何も持ってない世代であるから、満足のいく暮らしをしたければ、借金をしてでも投資やギャンブルで一発逆転を狙うしかないと。

こんな状況では、この先、韓国経済には絶望の未来しかない。

若者は、明るい未来を掴むために投資する。それに自分の生き残りをかけている。でも、大抵、そういう投資は失敗するものだ。

Next: 韓国政府が国民に要請「積極的に借金するのをやめてくれ」

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