今から買える?目が離せないのは確か
さて、その株価ですが、これまで好調な業績を続けていました。
なんと5年で株価は15倍にもなっています。
直近1年でも2倍ぐらいに伸びていてまさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。
では今買えるのかというとPERを見ればコンセンサーつまりアナリストの平均的な予想で言うと、PER55倍、それから直近12ヶ月の実績値で見ると79倍というところです。
目下、半導体不足で半導体業界の利益が非常に大きく伸びている、ある意味では一時的な特需かもしれない中で、この倍率は結構高いのではないかなと思います。
平常状態に戻った時にどれくらいの利益なのかは、若干測りかねるところがあって割高感があるとは言えます。
勢いで上がっている部分が否めないです。
ただ今後の成長も十分可能性がありますから、やがてはこれが正当化できるぐらいには成長できる可能性もあると思います。
ただそれが多少時間がかかってしまうとなると、この後しばらく株価が横ばいでもおかしくないというような数字ではあります。
また時価総額としては今60兆円で、これがトヨタの2倍です。
すごく大きくなっています。
これだけ時価総額が大きくなると、さすがに今の業績、今の規模だと大きすぎるかなというところはあります。
インテルに比べてもインテルより時価総額が大きいとですから、先ほど見た売上高ランキングでも、これで時価総額トップというのは結構高いなと思います。
一方でAI時代を牛耳っていくということになると、それぐらいあってもおかしくないというまさに微妙なところです。
以上をまとめるとこれからの見通しとして、業績が伸びるのはほぼ間違いありません。
AIが使われるところにはこのエヌビディアが必ず必要になってきます。
自動運転など新たな分野でも必要になってきます。
業績が伸びるのは直近1年で落ちるとかそういうことはあるかもしれませんが、2年3年4年5年となるとほぼ間違いなく伸びているだろうと思います。
そしてもう1つ重要なのがAIがどこまで必要とされるかというところです。
今世の中がAIAIと言っていますけれども、本当に役に立っているのか、AIを本当に使っているのはごく一部だと思われます。
AIと言っておきながら、ただのプログラミングだったりするところも珍しくありません。
しかし、AIが本当に必要になるとなると、大量の半導体が必要になりますから、エヌビディアがこれによってどこまで伸びるかが決まってきます。
もしかしたらすぐではなく結構時間がかかる話かもしれないし、もっと早く来るかもしれない。そういったところではあります。
そしてリスクのところで指摘したように、インテルがそこに当然乗り出してきます。
インテルはイスラエルのモービルアイという自動運転の会社も買ったりしているので、こことの競争はこれから注目されるところになってきます。
以上からやはり目先の株価に関しては加熱感があるというところは否めません。
ただ長期的に見ればこれほどの力を持って、しかも求められている会社であることも間違いありません。
株価の動向や世の中の状況によっては、十分投資するチャンスはあると捉えている銘柄です。
これからもウォッチを続けていきたいと思います。業績を続けていました
(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取扱いには十分留意してください。
『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2021年9月14日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
無料メルマガ好評配信中
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
[無料 ほぼ 平日刊]
【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。