fbpx

「暴力革命はデマ」という日本共産党のデマに騙される人々。八代弁護士の謝罪で隠せぬ策動、1951年の“球根”は今も生きている=鈴木傾城

9月13日、TBSテレビで八代英輝弁護士は「共産党はまだ暴力的な革命っていうのを、党の要綱として廃止してません」と述べて抗議が殺到した。抗議に加わった日本共産党の志位和夫委員長は「どんな場合でも平和的・合法的に社会変革の事業を進めるということが、日本共産党の一貫した立場」と述べて平和主義者のように振る舞っているが、実際のところは武装闘争をしたら全議席を失うので「していないだけ」というのが正しいのではないか。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』)

【関連】竹中平蔵、ブラック企業の生みの親。この男の「人材使い捨て」思想が日本の若者を今日も殺している=鈴木傾城

【関連】日本の貧困層は飢えずに太る。糖尿病患者の半数以上が年収200万円未満の衝撃=鈴木傾城

※有料メルマガ『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』好評配信中!ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、主にアメリカ株式を中心に投資全般を扱ったブログ「フルインベスト」を運営している。

共産党「暴力革命」に言及した八代英輝弁護士に抗議が殺到

2021年9月13日、TBSテレビで八代英輝弁護士は「共産党はまだ暴力的な革命っていうのを、党の要綱として廃止してませんから、よくそういうとこと組もうって話になるなってのは感じますね」と述べて抗議が殺到した。

共産党の志位和夫委員長は「どんな場合でも平和的・合法的に社会変革の事業を進めるということが、日本共産党の一貫した立場です」と述べ、多くの共産党員も「暴力的な革命など目指していない」と八代英輝弁護士を批判した。

これを持って八代英輝弁護士は、次のように謝罪している。

「先週の私の発言についてですが、私の認識は閣議決定された政府見解に基づいたものでした。一方、日本共産党はそれをたびたび否定していることも合わせて申し上げるべきでした。申し訳ありませんでした」

ところで、この「暴力的な革命」というのは、そもそも日本共産党はそれを党の要綱としていた時期があったのだろうか。

日本共産党の暴力革命唯一論を採る「51年綱領」

警察庁の『昭和63年版・警察白書』は副題に『「テロ、ゲリラ」の根絶を目指して』とあるのだが、ここにはこのような文言が書かれてある。

日本共産党は、終戦後、『愛される共産党』を標ぼうするとともに、占領下での『平和革命』への可能性を主張し、戦後の混乱期に乗じて勢力の拡大に努めた。しかし、この主張は、25年、コミンフォルムから痛烈な批判を受け、これに端を発する党内分裂後再び、党の統一を回復した26年には、第5回全国協議会を開催して、平和革命論を否定し暴力革命唯一論を採る『51年綱領』を採択するとともに、軍事方針を決定し、軍事組織の結成と暴力的破壊活動の展開に力を注いだ。

※出典:昭和63年 警察白書

八代英輝弁護士の言った「暴力的な革命」というのは、すなわち「51年綱領」を指していたというのが分かる。

「愛される共産党」が批判されたので暴力革命唯一論に向かったのが1951年(昭和26年)だったのだ。

Next: 日本共産党の暴力革命の教本をKindleで買えると知っていたか?

1 2 3
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー