2022年は右肩上がりで株価上昇?
一方で、もしここでの「2018年類似説」が的中したとしましても、2018年の翌年(2019年)の日経平均株価は、ほぼ一辺倒に右肩上がりでしたから、年末年始に向けての下落の後には、比較的しっかりとした上昇局面がやって来る、ということもいえそうです。
それが、インフレによる株高ではないかと思うのです。
中長期的にはインフレの進行を懸念すべし
この「インフレ論」についても、かねてから述べてきています。
インフレの原因は、
・コロナ対策のジャブジャブ政策
・世界的な資源不足
・先進国における人手不足
・日本における一層のグローバル化の進展(日本以外の先進諸国は物価も賃金も右肩上がり)
など、枚挙にいとまがありません。
今月10日に発表された「企業物価指数」はオイルショックの時の数値を超える最高値(+9.0%)を付けました。
個人消費はというと、賃金が上がっていないことやコロナによる消費の手控えもあり、「消費者物価指数」は「+0.1%」という体たらくですが、「企業物価指数」が「+9.0%」もの高い上昇をしているのに、「消費者物価」に転嫁されないわけがありません。
企業はそんなに甘くありません。いつまでも原価高を吸収してくれるわけがありません。
そう考えると、2022年は「物価高の年」になるだろうということは容易に想定できます。これは「予想」ではなくて、「論理的な帰結」です。
それに、すでに色々なところで「値上げ」は進んでいます。
「値段が上がる」というわかりやすいパターンであればまだ善良なほうで、「値段はそのままだが、量が減っている」という「実質値上げ」は、ものすごくいろんなところで起こっています。
いつまでも「デフレマインド」に侵されていると、世界の潮流に乗り遅れるばかりです。
そして、この「インフレ」という事実を受け止めることによって、重要な事実が浮き彫りになります。
それは、「株式投資をしておかないとインフレ負けしてしまう」ということです。
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