今週の日本市場はオプションSQ算出を控え波乱含みとなりそうです。決算発表もピークとなっており、底堅さを見せつつも決算動向に反応する落ち着きのない展開が想定されます。(清水洋介の株式相場展望 -週報-)
今週の株価展望~各市場テクニカル分析と予想レンジ(5/8)
相場見通し
■米国市場
先週の米国市場は主要な経済指標の発表を受けて冴えない展開となりました。特に大きく悪化するということでもなかったのですが、予想を下回る指標も多く、決算発表も出揃ってきたなかでの発表ということもあり、素直に反応するということになりました。
ただ、一方で経済指標の悪化は利上げ懸念を薄させるということで下値も限られ、大きく崩れるということもありませんでした。
今週の米国市場は特に注目されるようなイベントも指標の発表も見られないなかで底堅さを確認して戻りを試す動きになりそうです。週末の雇用統計に反応する動きも続きそうですし、手仕舞い売り一巡感となれば戻りを試す動きになるのでしょう。
ただ、積極的に上値を買い上がるだけの手掛かりにも乏しく、上値は限られそうです。
今週は火曜日には求人労働異動調査や卸売売上高・在庫が発表になります。木曜日には財政収支や輸出入物価指数、新規失業保険申請件数や生産者物価指数(PPI)、小売売上高や企業在庫・売上高が発表されます。
■日本市場
先週の日本市場は大型連休の谷間ということで積極的な売り買いに乏しかったのですが、先々週末の日銀金融政策決定会合の結果や引け後の決算発表に反応して下値を試す動きになりました。
それでも追加緩和期待で上昇していた分がはげたというような印象であり、週末には底堅さも見られました。
今週の日本市場はオプションSQ(特別清算指数)算出日を控えている週ということで波乱含みとなりそうです。決算発表もピークとなっており、決算動向に反応しながら落ち着きのない展開になりそうです。
経済指標に反応するというよりは個別の決算に反応するということになりそうですが、総じて決算が期待されているということでもないので、相場全体とすれば底堅さも見られそうです。
今週は月曜日に毎月勤労統計や消費動向調査が発表されます。水曜日には外貨準備高や軽動向指数が発表になり、木曜日には経常収支や企業倒産件数、景気ウォッチャー調査、オフィスビル市況が発表されます。週末にはマネーストックや第3次産業活動指数の発表があります。